映像資料
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- DAN映像資料番号
- V00096
- 収録⽇
- 1987年11年2日
作品概要
「能舞台との交響No.1」は、能楽 笛方 藤田流十一世家元藤田六郎兵衞氏により企画され、1987年11月2日に熱田神宮能楽殿で開催された。日本人が造り出した能舞台という古典空間に、現代舞踊家三条万里子が招聘された。「鳥」はプログラム最後の作品である。 1975年の9月に、作品「鳥」はニューヨークのバーナード・カレッジで初演した。一度上演すると、続けていくつもの舞台で踊るよう所望された。百人の小ホールから二千人入る*セントラルパーク・デラコルテ野外劇場まで、様々に異なる条件での「鳥」。一回ごとに、新しい作品として生まれ変わる。瞬間瞬間に、飛び散り砕ける波動のようなものと体がせめぎ合い、舞台空間の不可思議な、まさに異次元的なその場を、もう一度、もう一度と何回も希い、1994年の秋まで踊った。その中でも1987年11月2日の熱田神宮能楽殿での「鳥」は"伝統と逸脱が混在した"忘えぬ公演になった。
九十六歳で世を去ったパブロ・カルザスがアンコールには必ず弾いたと言われる「鳥の歌」は、彼の生まれ故郷カタロニアの民謡の旋律である。清々と透明で、わずかにほろ苦さを含むシンプルなこの短い曲を、くり返しくり返し聴きながら、わたしは内部から惹き起こされる、わたしの動きにめぐりあった。翔べても翔べなくても、翔ぼうとする意志.... 反復の中で主題は螺旋状に上昇している。必然的な動きが溢れ出た。「動作には寸分の無駄もなく、すべての動きが絶妙で優雅である。」と評価された「鳥」は三条万里子の代表作となった。
*セントラルパーク・デラコルテ野外劇場での「鳥」はThe New York Public Library for the Performing Artsに保存されている。
基本情報
- 作品名
- 三条万里子 幽玄空間に舞う 鳥
- 上演団体 / 個人
- 三条万里子
- 演出 / 振付
- 振付:三条万里子
- 会場
- 熱田神宮能楽殿
- 上演期間
- 1987年11月2日
- 出演者/スタッフ
-
出演/振付:三条万里子
照明:御原祥子
音響:林雅仁 - 主催等
- 企画:藤田六郎兵衞
- 分野
- モダン
関連画像
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