作品一覧
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土の睡り
吉本大輔舞踏公演。
風葬「風の中の羊歯」、火葬「火の中の卵」、水葬「水底の石」、鳥葬「鳥女の首」は、1983年から87年にかけて上演された吉本大輔の処女舞踏公演4部作である。この「葬送シリーズ」が、土葬「土の睡り(ねむり)」をもって5部作となる。原作:スタニスラフ・ド・ガラ咀嚼公夫人。- 上演団体 / 個人
- 吉本大輔
- 演出 / 振付
- 吉本大輔
- 会場
- 草月ホール
- 上演年
- 1995
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月神さんの輝く都
弁天島海上野外劇場。クマノ・スパーク【世界リゾート博】熊野国際アートフェスティバル参加作品。
白虎社の主宰である大須賀勇が芸術総監督を務めた「クマノ・スパーク(熊野国際アートフェスティバル)」での、白虎社と豪華音楽陣による月光夜想曲、『月神(つきがみ)さんの輝く都』の映像記録。大須賀の総合演出による当該フェスティバルのみのオリジナル作品。<自然との融合>をめざすこのフェスティバル期間だけ、那智湾に浮かぶ弁天島へ約130mの仮設橋が架けられ、弁天島の大岩を背景とした海上野外劇場が出現した。
ー熊野国際アートフェスティバルは「世界リゾート博」のリレーイベントのひとつとして開催された。- 上演団体 / 個人
- 白虎社
- 演出 / 振付
- 大須賀勇
- 会場
- 弁天島海上野外劇場
- 上演年
- 1993
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Champing at the Bit
1982年にニューヨークの地下鉄で無許可で撮影。出演メンバーはスクール・オブ・ハードロックス。
- 上演団体 / 個人
- 中馬芳子
- 演出 / 振付
- 中馬芳子
- 会場
- ニューヨークの地下鉄
- 上演年
- 1982
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違った風な見方もあるぜ&無題
美学校アニュアルレポート2011参加作品。アンモナイトの爪番外編。
「奇妙な物質のささやきⅡO」と題された、様々の舞踏家達による日替わり連続公演の一演目として上演された本作は、石井と大森のソロとデュオとで構成される。ソロパートは即興舞踏に重点を置いて自在に展開し、デュオパートもきっかけの申し合わせのみで進行した。緩やかな、また即興性が高い構成の中で、それぞれが他者の肉体といかに混ざり合えるのかを試みた。- 上演団体 / 個人
- テルプシコール
- 演出 / 振付
- 大森政秀、石井満隆
- 会場
- テルプシコール
- 上演年
- 2011
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知恵の実
昭和60年度文化庁芸術祭参加作品。
アダムとイヴは蛇に勧められ知恵の実を食べて、神の怒りを買う。楽園を追われた人類は、知恵によって世界を創り上げ、楽しい都会の生活がもたらされる。人間は変化・進化の道を得るが、異常者も生む。暴行を受けた少女は精神に障害を負い両親は苦悩する。医師団はアダムとイヴ、蛇の二重性を持つ。療養のため転地した北海道の牧場で、少女は草むらの蛇を踏みショックを受けたことが契機となり快方に向かう。
蛇の助けで知の世界に帰った・・・神話が現代に再生したことにもなる。人間の喜びが自然と混じりあって表現される。- 上演団体 / 個人
- 若松美黄・津田郁子自由ダンス
- 演出 / 振付
- 若松美黄、津田郁子
- 会場
- 読売ホール
- 上演年
- 1985
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DARK BOX -闇の中の庭園
壁は印画紙で覆われている。真っ暗な中で踊りが始まり、緑のライトが点滅した後に明かりが点くと、壁に滑川五郎の踊る姿が焼き付いたいくつもの像が現れる「Dark Box」はそんな仕掛けのある作品。シードホールでの上演日は不明だが、1986年6月20日にはカリフォルニア大学サンディエゴ校のマンデヴィル・センターで、1987年には鈴江組倉庫でも上演された。鈴江組倉庫の公演では、印画紙の壁は左右30メートルにも及んだ。
- 上演団体 / 個人
- 滑川五郎/ アウストロアーツアソシエーション
- 演出 / 振付
- 滑川五郎
- 会場
- シードホール(東京渋谷)
- 上演年
- 1986
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dance comes out of time [踊る、時の外で〜忘れられない祖先や友人たちと共に]
1999年からOguriとその妻Roxanneが続けているシリーズ「Flower of the Season」。その一環として上演されたOguriのソロ作品で、30年来のコラボレーターである作曲家のポール・チャベスも生で音風景をつくりだした。
プログラムノートにはポール・ボウルズの言葉、「あと何回満月を眺めるか? せいぜい20回だろう。人は無限の機会があると思い込んでいる」が引用されていた。
2023年6月16日、 Electric Lodge(アメリカ合衆国カリフォルニア州)にて初演(上演期間は6月16日~18日)。- 上演団体 / 個人
- 小栗直之
- 演出 / 振付
- Oguri
- 会場
- Teatro Ensalle(スペイン)
- 上演年
- 2024
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ダンサーは消える ダンス1983-2017
編集者でもあった室野井が2017年に58歳で亡くなった翌年、踊りや身体をめぐって公的私的に綴られたエッセイをまとめた本『ダンサーは消える』が発行された。室野井洋子にはソロ公演の写真や動画が多く残されているが、本作は同名タイトルのビデオアンソロジーで、1983年の初舞台から2017年のギャラリー犬養(札幌)での踊りまで、順にその軌跡を辿る。ギャラリー犬養はオープン時からつきあいが深く、室野井が他界する直前の「あの世のできごと」も、同ギャラリーでの開催だった。
- 上演団体 / 個人
- 室野井洋子
- 演出 / 振付
- 室野井洋子
- 上演年
- 1983
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断崖
大野一雄フェスティバル2012参加作品。
ハードコアコンテンポラリーダンスカンパニー大橋可也&ダンサーズと気鋭のオルタナティブロックバンド空間現代による第三弾コラボレーション作品。記録、記憶と再生をテーマに、暮れていく光の中でダンサーたちが記憶を求めさまよう上演となった。タイトルはヒッチコック監督の映画"Suspicion"から。- 上演団体 / 個人
- 大野一雄舞踏研究所
- 演出 / 振付
- 大橋可也
- 会場
- BankART Studio NYK
- 上演年
- 2012
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ダブル・バインド -アシタ-
1982年に中野テルプシコールで始まった川仁宏と田中トシのデュオユニット・マウスピースはその後、加藤啓、古屋俊彦などのコラボレーションを得て継続した。 アントナン・アルトーに触発された声の身体性と即興ライブをひとつの系として、ジャンルの横断と、複数の関係のまん中から生まれ消えるライブパフォーマンスを実験した。「ダブル・バインド」は実質的にマウスピースとして最後の活動となった。
「STUDIO 200 LIVE PIECES」として6月24日・25日に上演された、25日の映像。前日にいた仔豚は朝に死んでしまい、この日はいなかった。- 上演団体 / 個人
- スタジオ200
- 演出 / 振付
- マウスピース
- 会場
- スタジオ200
- 上演年
- 1983
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ダブル・バインド -キノウ-
1982年に中野テルプシコールで始まった川仁宏と田中トシのデュオユニット・マウスピースはその後、加藤啓、古屋俊彦などのコラボレーションを得て継続した。アントナン・アルトーに触発された声の身体性と即興ライブをひとつの系として、ジャンルの横断と、複数の関係のまん中から生まれ消えるライブパフォーマンスを実験した。「ダブル・バインド」は実質的にマウスピースとして最後の活動となった。
「STUDIO 200 LIVE PIECES」として6月24日・25日に上演された、24日の映像。この日いた仔豚は翌朝死んでしまい、2日目にはいなかった。- 上演団体 / 個人
- スタジオ200
- 演出 / 振付
- マウスピース
- 会場
- スタジオ200
- 上演年
- 1983
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堕天使 [泉勝志の世界]
モーリス・ベジャールに招聘されて渡欧した泉勝志がヨーロッパで活躍後帰国し、初めて発表した作品。サポーターにトゥシューズというスタイルを本作品で確立した。泉は自らが見た夢を数多くの絵画に残していたが、イメージのコラージュが溢れ出る作品となっている。テス・ダンスシリーズNo.10 。
- 上演団体 / 個人
- 石井みどり・折田克子舞踊研究所
- 演出 / 振付
- 泉勝志
- 会場
- 三百人劇場
- 上演年
- 1979
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ダッショク・シェイク! [DasSHOKU SHAKE!]
ダッショク舞踏キャバレエシリーズ。メルボルン・フリンジフェスティバル参加作品。
メルボルン在住パフォーマンス・アーティストとして活躍するゆみうみうまれと、 大阪発 世界を駆けめぐる劇団 GUMBO による舞踏キャバレエ狂想劇! 揺れる感覚、ぶれる思考、はぐれるアイデンティティー、ずれるコミュニケーション・・・舞踏にキャバレエをミック スさせた ゆみうみうまれの踊りと、劇団 GUMBO の色鮮やかなコメディに、オーストラリア、シンガポール、そし て日本人ゲストアーティストの多彩なパフォーマンスが加わり、観客の心を「シェイクする」“日豪合作狂想劇”! 東日本大震災をきっかけに構想されたこの作品は、2012 年、メルボルンで初演され、連日完売を記録し、グリーンルーム・アワード(INNOVATION:革新的な作品)と、メルボルン・フリンジフェスティバル賞をW受賞。ダーウィン国際舞台芸術フェスティバルにも招聘され、日本でも公演ツアー(東京、大阪)されました。
上演歴:
2015年ミルデューラ・アーツフェスティバル
2014年東京、大阪公演ツアー、宮城県南三陸地方にてワークショップ(劇団ガンボとのコラボレーション)日豪交流基金助成
2013年ダーウィンフェスティバル
2012年メルボルン・フリンジフェスティバル- 上演団体 / 個人
- ゆみうみうまれ
- 演出 / 振付
- ゆみうみうまれ、田村佳代
- 会場
- フォーティーファイブ・ダウンステアーズ
- 上演年
- 2012
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楕円幻想
和栗由紀夫+好善社舞踏公演。
想いはいつも楕円である。近づきまた遠のいてゆく距離。存在とは距離に他ならないのか?いくつもの楕円が重なり合う。生と死、光と影、そして写し撮られた私が肉体という迷宮をさまよう。舞踏と映像の引力と斥力がそこでは激しくぶつかる。内部が外部に溢れ出してゆく影の洪水。内部を持たない外部の始まり。それらの事件は舞台上で起こる。その時、大きな楕円はグラっと傾く。(和栗由紀夫)
「実」と「虚」、この不可解な世界を肉体と映像で表現する。映像は、迷宮を彷徨うダンサーにもう一人の自分がいることを暗示させ、その葛藤へと誘う。(映像集団鑪TATARA 村松保宗)- 上演団体 / 個人
- 和栗由紀夫+好善社
- 演出 / 振付
- 和栗由紀夫
- 会場
- 愛知県芸術劇場小ホール
- 上演年
- 1996
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Dialogue
米井澄江ダンスパフォーマンス。横浜市の市政100周年、開港130周年を記念して開催された国際舞台芸術フェスティバル・ヨコハマアートウェーブ’89にて上演。カンディンスキーの抽象画のイメージを体で表現した作品。 音楽は、チェンバーロックバンド「ZYPRESSEN」(ツィプレッセン)がオリジナル曲を生演奏した。
- 上演団体 / 個人
- ヨコハマアートウェーブ’89〜横浜国際舞台芸術フェスティバル
- 演出 / 振付
- 米井澄江
- 会場
- 横浜大桟橋
- 上演年
- 1989
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Terminal Paranoid
舞踏ダンスシアタープロジェクト。グラーツ市の寄宿学校の廃校を舞台に行ったサイトスペシフィックパフォーマンス。
サンクト・ペテルブルグ市よりEugeny Koylovを共同振付家として招聘し、吉岡由美子のワークショップ生と2週間合宿して創作。美術家Joachim Mangerのインスタレーションも力強いエレメントとなって踊りと絡み合った。1995年より年に一度開催されている同様のプロジェクトの第2弾。飛行機の修理場にも使用された巨大な採石場での第3弾は、残念ながらビデオが失われた。- 上演団体 / 個人
- tatoeba
- 演出 / 振付
- 吉岡由美子, Eugeny Koylov
- 会場
- オーストリア・グラーツ市の廃校
- 上演年
- 1996
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タブラ・ラサ
櫻井郁也ダンスソロ。
白紙還元をテーマに展開するソロダンス、そこに、息/呼吸を象徴するアコーディオンの独奏が同時展開してゆく。2005年に初演、2006年ポルトガル招聘公演にて生演奏版とレコーディング版の2バージョンに発展、2008年東京にて再演、2011年夏に東日本大震災鎮魂公演として改訂上演。本記録映像は2011年版。- 上演団体 / 個人
- 櫻井郁也
- 演出 / 振付
- 櫻井郁也
- 会場
- plan-B
- 上演年
- 2011
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旅人/ 夏 [Tabibito – Viajante]
風の庭プロジェクト2009。
松尾芭蕉(1644~1694)の「奥の細道」の俳句を題材にした春夏秋冬の風楽作品。
暗い細道を通り抜けた鮮やかな夏の彩。
月日は百代の過客にして 行きかふ年も又旅人也
田一枚植ゑて立去る柳かな
卯の花をかざしに関の晴着かな(曽良)
夏草や兵どもが夢の跡
五月雨の降りのこしてや光堂
蚤虱馬の尿する枕もと
蚕飼する人は古代のすがた哉(曽良)
五月雨をあつめて早し最上川
フェステイバル ヴィソンエス ウルバーナス(都市の景観)参加作品。
第4回サンパウロ市立ダンス振興プログラムの助成を受ける。
風の家(Casa do Vento, サンパウロ在)を活動拠点とした「風の庭 (jardim dos ventos) プロジェクト」は田中トシ&シサ大野(風舞妙韻)により2001年から始まり今に至っている。「風楽」は2003年より風舞妙韻によるパフォーマンスアートの総称として用いているオリジナルワード。- 上演団体 / 個人
- 田中トシ
- 演出 / 振付
- 田中トシ
- 会場
- サラ・クリサンテンポ(サンパウロ)
- 上演年
- 2007
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タビネズミの行進
タビネズミはレミングス同様、異常発生が起こると集団で移動し、時には河などで大量死するという生態を持つ。これは繁殖を適正に調整する淘汰の一種との説をも生み、人類の文化史観に影響を与えている。
作品はタビネズミにおける死の舞踏を描く。
異常発生のさなか、突如、舞踏狂が巻き起こる。盲目のネズミ(若松)を除く全群が乱舞。やがて群れは嬉々として川に飛び込み溺死する。佇む盲目のネズミ。一転、人間に変身。
場面は街角。傍らを、幼児の手をひいた妊婦が通り過ぎる。- 上演団体 / 個人
- 若松美黄・津田郁子自由ダンス
- 演出 / 振付
- 若松美黄、津田郁子
- 会場
- 東京郵便貯金ホール
- 上演年
- 1989
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谷蟇
舞踏団トンデ空静 野外公演―棚田劇~谷蟇(たにぐく)。
新潟県十日町市松之山“坪野集落”に広がる1000坪の棚田、坪野集落の人々の暮らし、地域の昔話、松原東洋自身の生活をモチーフに、大江健三郎著『同時代ゲーム』『水死』から発想し生まれたトンデ空静の舞踏劇。音楽家村井祐児による敷地の提供や坪野集落の方々の協力の元、同集落で開催された「さとまつり」を手掛ける美術家岩間賢と共に、出演者13名、音楽4名、美術3名、設営などその他総勢60名の一ヶ月に渡る滞在準備を経て、2012年夏に上演された。「谷蟇(タニグク)」とは、蟇蛙(ヒキガエル)の古い呼び名。
本作は、大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012参加作品であった「坪野フィールドパーク」(作品番号Y087 / 岩間賢)で開催された「さとまつり」(8月24-27日)にて上演された。劇中、崖に投影されるのは、美術・青山健一によって制作されたアニメーション、「影絵の街」。- 上演団体 / 個人
- 松原東洋
- 演出 / 振付
- 松原東洋
- 会場
- 坪野フィールドパーク
- 上演年
- 2012