ダンス映像インデックス
2023-2025年度EPAD事業で収集した373点の映像のデータベースを公開しています。
作品一覧
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ミノタウロ・ディスコ
Tokyo Real Underground(Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13)参加作品ー川口隆夫ディレクション企画「舞踏 ある視点」。
Tokyo Real Undergroundでアーティスティック・ディレクターを務める川口隆夫が振付・演出を手がけた新作。舞踏家・吉本大輔とコンテンポラリーダンサー・酒井直之。数世代を分かつふたりが、迷宮に棲む怪物を通して新たなダンスの地平を切り拓く。映像作家・鈴木章浩は単なる舞台公演の記録ではなく、’60年代のアンダーグラウンド・フィルムを思わせる映像世界へと誘う。
―迷宮の奥深く暗いところで息を潜めて待っていると聞こえてくる足音。嗚呼、お待ちかねのモナムール。
逸る心を抑えきれず、走り寄り抱き合い手に手を取って歌い踊る。ジュテーム、ジュテーム。
その足音が実は自分のものだったとは気づかない。―(川口隆夫)
「Tokyo Real Underground」会期:2021年4月1日~8月15日
- 上演団体 / 個人
- 特定非営利活動法人ダンスアーカイヴ構想
- 演出 / 振付
- 川口隆夫
- 会場
- 旧博物館動物園駅にて撮影
- 上演年
- 2021
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ダンスビデオ作品「ミラクルレポート」
白虎社のイメージビデオ作品「ミラクルレポート」。ディレクション・編集は、ビデオアーティスト邱世原(きゅうせいげん)。「グルメ狂時代」、「ギガー」、「アリス」、「チャイナタウン」の4部作で、1986年の台湾ツアーの際に撮影された。

- 上演団体 / 個人
- 白虎社
- 演出 / 振付
- 邱世原、阿部淳、大須賀勇
- 会場
- 台湾にて撮影
- 上演年
- 1986
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無(虚無の錯覚)
DO-ZAN(動山)では 、日本のパフォーマンス芸術を学んでオーストラリアに戻ったアーティスト達が、能楽、舞踏、東をどりなどにインスピレーションを得て、それぞれに日本の動きの技術や衣装、キャラクター、詩の豊かさなどを織り込んだ非常に個人的な作品を発表した。ゆみうみうまれは「無(虚無の錯覚)」を上演。プログラムノートには次のようにある。
息を止め / 霧の中に浮かび / 前の瞬間を見つめ育みながら / 息を「パッ!」と鋭く放つ
聖カルタゴ教会でのDO-ZAN参加パフォーマーは、シェリー・ウィッテントン、ジル・オー、トニー・ヤップ、ゆみ・うみうまれ。プログラム・ノートは同年11月のキャッスルメイン図書館ホールでの上演(キャッスルメイン・フェスティバル)から。
- 上演団体 / 個人
- ゆみうみうまれ
- 演出 / 振付
- ゆみうみうまれ
- 会場
- 聖カルタゴ教会
- 上演年
- 1994
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夢・む -消えかかった瞬間-
昭和52年度文化庁芸術祭協賛公演・文化庁助成による現代舞踊公演。生涯石井みどりと舞踊団を支え続けた音楽家の夫・折田泉を1972年に亡くしてしばらく創作意欲が湧かなかった石井みどりの久しぶりの新作で、石井みどりが戦前に訪れた中国他、様々な夢の断片がコラージュされた作品。
“夢はある時、においや色、光、熱の交錯などで夢幻の境地へ誘い、またある時は、まばたきの一瞬の間に想像的な旅となる。
- 上演団体 / 個人
- 石井みどり・折田克子舞踊研究所
- 演出 / 振付
- 石井みどり
- 会場
- 日生劇場
- 上演年
- 1977
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虫ー絹と蜂蜜の王国より
あんず動物紀 [Anzu’ology] Ⅴ。
「あんず動物紀」シリーズのうちの5作目にあたる、古川あんずのソロ作品。人間から離れている生き物を探究することでより人間がわかると考えていた古川は、原初の命に魅せられ、ロシアのフリーマーケットで手に入れた顕微鏡を愛用していた。作品は前半で虫の世界の目録的な提示、後半で虫というメタファーを通して人間世界を描く。1993年、ブラウンシュヴァイクにて初演。オランダ、フィンランド、ブラジル等各国で上演された。本映像は初演から1996年までの公演を編集したものである。
- 上演団体 / 個人
- 古川あんず
- 演出 / 振付
- 古川あんず
- 上演年
- 1993
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蟲びらき
1986年1月に世を去った土方巽の野辺おくり祭として、山形県の升玉村で3日間(7月24日~26日)にわたって開催されたイベント『土方巽野辺おくり祭「むしびらき」-東北舞踏ぶるまい升玉編ー』。プログラムによれば、50人近い舞踏家が参加し、主に10カ所の舞台を中心に村全体を会場に繰り広げられた。梅雨明けの縁側一杯に衣裳を広げる蟲干し、それを土方巽は「蟲開き」と呼んでいた。
映像は、元藤燁子や大野一雄等が踊り、フィナーレに多くの舞踏家が集う、おそらくは25日の舞台の記録と、26日のレクチャーの一部を収録。
- 上演団体 / 個人
- アスベスト館
- 会場
- 升玉村(山形県)
- 上演年
- 1987
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村へ帰る
昭和51年度文化庁芸術祭参加作品。文化庁芸術祭優秀賞。
映像はリハーサル全部を収録したもので収録日不明。上演は1976年11月8日、読売ホールにて。
「ニューヨークで、バレエ教師クビノ氏は紙をくるくると丸めてポンと空中にほおり投げ、”これがバレエだ”と言った。クシャクシャの紙の方ではない。自然の落下そのもののこと。
レッスンの帰りだったが、オペラハウスの噴水の前で、マイクが笛を吹き私が踊った。
マイクは自然食主義のイッピー。仕事も家も無く、金は貰い必要なものは拾い、どこでも眠れ好きなことをする、神様の親戚みたいな奴だった。だが自然の生活が彼のそれであるなら、やはり私には重すぎた。
自然を一向によくわからないままに、その美しさに感嘆し心がやわらいでいく。今、私はキドラない、ガンバラない踊りを踊りたい。自然なのだろうか、不自然なのだろうか。」(若松美黄ープログラムから一部文言を書き直した抜粋)
- 上演団体 / 個人
- 若松美黄・津田郁子自由ダンス
- 演出 / 振付
- 若松美黄、津田郁子
- 上演年
- 1976
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Metasequoia
Mamu Festival参加作品
遠藤が20数名のダンサー達と作り上げた作品。学校校長であった遠藤の父親が、焼けた校舎の跡に芽吹いたメタセコイアに勇気づけられ、絶望の淵から学校の再興を決意した体験から、自然が人間にとって如何に大切かをテーマに作品制作に取り組んだ。
- 上演団体 / 個人
- 遠藤公義(舞踏センターMAMU)
- 演出 / 振付
- 遠藤公義
- 会場
- ゲッティンゲン青年劇場
- 上演年
- 1993
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滅多漏法図
青森県八戸市にある精神病院《青南病院》で行われていた舞踊療法の発表会の様子。1980年頃から写真家の羽永光利の紹介で舞踏家の石井満隆が指導していたが、石井が他の病院でも教えるようになると、宇野萬など他の舞踏家も参加するようになった。
石井は後に「舞踏療法」とは「人間の本当の姿」、偽りのない姿だと語っている。
- 上演団体 / 個人
- 青南病院
- 演出 / 振付
- 千葉元
- 会場
- 青南病院(青森県八戸市)
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メランコリア-Mの肖像
DANCE DANCE DANCE@YOKOHAMA2021連携企画 DIGITAL//REALITY 国際舞踏フェスティバル参加作品。
舞踏家上杉満代の独舞と高松真樹子の映像とのコラボレーション作品である。この公演は2021年秋まだコロナ禍の大きな制限のある状況で行われた。感染症を回避するため多くの公演がリアルでは行われなくなり、舞台作品がデジタル情報として発信されることが常態となる中で、あらためて「リアル」の意味を問い直す意図をもっていた。会場は横浜黄金町高架下に設けられた広場で、通行人も行き交いする、開かれた特別な環境が選ばれた。
- 上演団体 / 個人
- 上杉満代
- 演出 / 振付
- 上杉満代
- 会場
- かいだん広場
- 上演年
- 2021
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MOKUJIKI 木喰
テレビ山梨開局20周年記念番組「旅へ…微笑仏になった男~木喰上人二万キロの足跡を辿って」。江戸末期に北海道から九州まで旅を続けながら、後に「微笑仏」と呼ばれる、ほほえみをたたえた仏像を彫り残して93歳でその消息を断った木喰上人の足跡を辿る。主演は北海道出身の舞踏家、五井輝。

- 上演団体 / 個人
- テレビ山梨
- 上演年
- 1989
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モダンダンスへのみち
1936年から1945年までをドイツで過ごし、マリー・ヴィグマン、ルドルフ・フォン・ラバンに師事した邦正美が、語りと実演とでモダンダンスとはなにか歴史的に俯瞰する形でわかりやすく紐解く。邦舞踊研究所の所員による実演は原始時代の踊りから世界のモダンダンサー達の踊りまでを含み、邦がドイツで学び日本で完成させた舞踊のための身体作りの基礎「舞踊身体育成法」や、代表作「黄色い時間」から<最後のカテゴリー>と<告別式>の2景も踊られる。

- 上演団体 / 個人
- 邦正美創作舞踊研究所
- 演出 / 振付
- 邦正美
- 会場
- NHKスタジオ
- 上演年
- 1963
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夜叉ヶ池幻想譚
和栗由紀夫+好善社舞踏公演
越前の今庄町と近江、美濃とを分ける国境の山々。その一つ、三国ヶ岳の稜線上に夜叉ヶ池があります。池には大勢の妖怪眷属を従えた龍が棲んでいて、水神として今庄の里に降る雨や日野皮の水を司っています。
その昔、里を日照りから救うために、自ら池に入水し龍神に身を捧げた娘がいました。娘は夜叉姫として信仰を集め、今でも毎年6月の山開きの日には櫛、こうがい、紅、白粉を池に供えて姫の霊を慰める神事が行われています。
今庄にはこの伝説を下敷きにした芸能として龍王夜叉太鼓、夜叉ヶ姫伝説吟舞などが伝えられています。龍神に身を捧げて水神の化身となった娘は「白雪姫」として泉鏡花の小説「夜叉ヶ池」に描かれ、歌舞伎の女形・坂東玉三郎主演による舞台や映画にもなっています。
「夜叉ヶ池幻想譚」の舞台となるのは今庄町上板取の古い茅葺きの民家。家の庭に舞台がしつらえられ、治水を願う里の人びと、旱魃(かんばつ)をもたらす魔神、妖怪眷属の棲む水底にいる美しい白雪姫など夜叉ヶ池をめぐるさまざまな精が登場します。日照りに苦しむ里を、白雪姫が自らを呪縛している鐘を割り、恵みの雨をもたらすという伝説が和栗由紀夫+好善社の舞踏により、あらたに演じられます。
一、星の世界の儀式
羽根曽踊り・宿場の街・今庄に伝わるさまざまな旅装による輪踊り
夜叉ヶ池吟舞・夜叉姫の故事を伝承する吟舞
龍王夜叉太鼓・勇壮な雨乞いの太鼓
二、薄明の世界
旱魃の神・松明をもった男たちの火踊り
影の通過・坂野進氏撮影の今庄今昔
三、夜の世界へ
里も魔界
白雪姫の登場・旱魃の焼土に立つ白雪姫
二頭の蝶の舞・龍の化身、赤と緑の蝶が夜叉ヶ池の水面を舞う
魔界・夜叉ヶ池の眷属、百鬼夜行の妖怪たちの出没
さらし踊り・日野川に流れた夜叉姫の袖に因んだ踊り
夜叉ヶ池
水中の白雪姫・池の底で踊る白雪姫
櫛と扇の踊り・毎年姫に供えられる櫛や扇の精の踊り
大洪水
龍神・落雷とともに夜叉ヶ池の本体である龍神が出現
割れる鐘・水を封じ込めている呪縛の鐘が割れる
大洪水・龍の昇天によりもたらされる舞台一面本水の大洪水
- 上演団体 / 個人
- 和栗由紀夫+好善社
- 演出 / 振付
- 和栗由紀夫
- 会場
- 福井県南条郡今庄町上板取<br />
旧・増尾ゆり家とその周辺 - 上演年
- 1997
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やわらかい月
折田克子ダンス・パフォーマンス。1980年代の折田は、台本:今野裕一、美術;前田哲彦、照明:沢田祐二等々をブレインに迎え、作品を展開していた。
ーやわらかい月が地球に接近し
ありとあらゆる硬質な突起を発生させ
地球がその本質をあらわにしたころの記憶を
人類はほんとうに喪失してしまったのだろうか。
- 上演団体 / 個人
- 石井みどり・折田克子舞踊研究所
- 演出 / 振付
- 折田克子
- 会場
- 草月ホール
- 上演年
- 1982
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Your Teacher, Please
2008年から2016年にかけて3回に渡って来日し、舞踏家大野慶人の稽古を体験したアナ・リタ・テオドーロによる、大野慶人の稽古についてのレクチャーパフォーマンス。「ねじれた体や白塗り」などの舞踏のクリシェを取り払ったところに何があるかに興味をもってリサーチを重ねたアナ・リタの、舞踏に対する外からの深い視線が生み出す新たな作品であると同時に、大野慶人の稽古に触れることのできる貴重な作品ともなっている。
2018年6月パリ初演。
- 上演団体 / 個人
- 特定非営利活動法人ダンスアーカイヴ構想
- 演出 / 振付
- アナ・リタ・テオドーロ
- 会場
- Dance Base Yokohama
- 上演年
- 2024
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幽霊とさくらんぼ Ⅰ
2008年の6月より“肉(肉体)”にちなんで、毎月29日に開催された連続舞踏公演シリーズ「肉体の劇場」の第1弾。第1部を「舞踏というジャンルの間口を拡げるような」自由で実験的な舞台、第2部を原田伸雄のソロ中心の舞踏という2部構成を基本とした。2011年5月29日をもって3年間の連続公演シリーズは幕を下ろした。
「身体論がはやり、いつしか『肉体』という言葉が使われなくなったが、『身体』ではきれいすぎる。そこからはみ出るもの、恥ずかしさやまがまがしさといったニュアンスがある『肉体』を舞踏の原点として忘れたくない。コンテンポラリーダンスなど、市民社会の枠に収まるものとは一線を引きたい」(原田伸雄ー 2008年6月 読売新聞夕刊、矢田民也によるインタビューより)
- 上演団体 / 個人
- 舞踏靑龍會
- 演出 / 振付
- 原田伸雄
- 会場
- スペース・テラ
- 上演年
- 2008
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夢、奢りのあと
昭和62年度文化庁芸術祭参加作品。
メタファーとしての王の最期を描く。
専制的な帝王がしだいに没落の道を辿る。将軍は背き、愛妾は逃げ、王は捕えられ処刑が言い渡される。王を捕えた者が次の王になる。それは昨日までの王の道化であった。
死の直前の王。この人生の皮肉は「一場の夢」だ。
運命の女神達に操られ、滅亡は避けられない。満月が欠け始め細くなり、やがて新月になる。
青春の終焉、定年、或いは肉体の衰え、大きくは栄枯盛衰、大自然の四季の移ろいなどのメタファーとして描かれる。
次の王が昨日までの道化なら、今までの王もかつては道化であった、という苦さ。
- 上演団体 / 個人
- 若松美黄・津田郁子自由ダンス
- 演出 / 振付
- 若松美黄、津田郁子
- 会場
- 読売ホール
- 上演年
- 1987
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夢みる奇想天外 (ウェルウィッチア)
AI・HALL自主企画 Vol.37。
ナミビアの砂漠で海霧だけを糧に千年も生き二枚だけの葉がのたくり伸び続けるという植物ウェルウィッチア・ミラビリス(和名・奇想天外)に想を得た抽象作品。過酷な環境にじっと耐えてまどろむウェルウィッチアは夢の中で花から産まれ宇宙の卵の中で遊び深い密林をさまよい、そして火と水を掲げ持ち、通り過ぎていった命たちを追慕する。
- 上演団体 / 個人
- 劇団態変
- 演出 / 振付
- 金満里
- 会場
- 伊丹アイ・ホール
- 上演年
- 1992
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夜明け
昭和52年度文化庁芸術祭参加作品。
「世の中というものが本当に立派なものなら、世の中に根ざした私の悲哀も立派なしっかりしたものであろう。
世の中がメチャクチャと思うなら、悲哀も、メチャクチャに分解するものと思いたい。
夜も朝も、生まれる前も死した後も、同じように生き残っていくものなのか。
作品中、現代のルーツである30年代の悲哀が処々に顔を出す。老化に向かう肉体が抱く嘆き節が、当時の流行にのっかり軽薄にロマン的回顧に滑り込むということなのでしょう。」(若松美黄ープログラムから一部文言を書き直し抜粋)
ダミア「暗い日曜日」クルト・ワイル「三文オペラ」他、ロベルト・フィルポ「エル・アマネッサ(夜明け)」等と、NHK録音集・「昭和の記録」を使用。
- 上演団体 / 個人
- 若松美黄・津田郁子自由ダンス
- 演出 / 振付
- 若松美黄、津田郁子
- 会場
- 読売ホール
- 上演年
- 1977
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よあそび
室野井洋子は2000年に札幌に移住し、高橋幾郎とのユニット「あの世のできごと」を始動。一方、東京では、2003年から美学校で「踊る身体」というワークショップを始め、武蔵小金井にあったフリースペースアートランドでも度々公演を行った。「よあそび」でも一切の装飾を排してその空間に身を置き、身体からダンスが生成する機を見つめ続ける。

- 上演団体 / 個人
- 室野井洋子
- 演出 / 振付
- 室野井洋子
- 会場
- 武蔵小金井フリースペース・アートランド
- 上演年
- 2005