ダンス映像インデックス
2023-2025年度EPAD事業で収集した373点の映像のデータベースを公開しています。
作品一覧
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陽気な帽子屋
当時通俗的とされたジャズを作品に使うなど独自の作風で知られていた安藤三子は、1953年のテレビ放送開始から、NHKでも民放でも多くの舞踊番組に出演した。「陽気な帽子屋」はNHKの番組「バレエ」で1957年に放映された。エリアナ・パブロバの生徒としても知られる藤田繁扮する帽子屋が扱う帽子から、3つの小品が生まれる構成。最初に女性ダンサーの群舞、2作目が安藤三子と堀内完のデュオ。3作目の男女の群舞には土方巽が出演している。
- 「安藤三子(みつこ)」は後に「安藤哲子(のりこ)」と改名。「土方九日生」は後の土方巽、「図師明子」は後にブラジルでユババレエ団を設立した小原明子の旧姓。
- 上演団体 / 個人
- 安藤三子舞踊団
- 演出 / 振付
- 安藤三子、堀内完
- 会場
- NHKスタジオ
- 上演年
- 1957
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<ダンスオーラルヒストリー> 安藤三子の「陽気な帽子屋」を語る
古い舞踊記録映像を見ながら、直接の関係者が体験を語るダンスオーラルヒストリー。本作の語り手は、1950年より安藤三子(後の哲子)に師事し、後に大阪芸術大学舞台芸術学科等で指導にあたるなど、後進の育成にも力を入れてきた小西達子(旧姓・湯浅)。安藤三子舞踊団にはモダンダンサーだった土方巽も所属し、小西と共に黎明期のテレビ番組で踊った。当時の番組映像が残ることは稀だが、幸いにも発見された「陽気な帽子屋」について、映像を見ながら当時を振り返る。

- 上演団体 / 個人
- 特定非営利活動法人ダンスアーカイヴ構想
- 上演年
- 2025
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Lion Heart
山田せつ子舞踏公演。
真綿が張られた1本の大きな枝が右手首に括られ、肩に背負われている。あたかも巨大な羽のように見える。傾いた首はゆっくりと傾き続け、静かにゆらゆらと動く。微細な振動だけが踊ることを形成していく。
踊ることの衝動に真っ直ぐに向かいあったこの作品を観たニューヨーク・ヴィレッジ・ヴォイスの批評家デボラ・ジョーイットは「舞踏のジャンヌ・ダルク」と評した。山田せつ子のダンスの原点ともなる作品。
- 上演団体 / 個人
- 山田せつ子
- 演出 / 振付
- 山田せつ子
- 会場
- 神遊館スタジオ33
- 上演年
- 1982
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LIGHT, Part5
ケイ・タケイは1969年「LIGHT, Part 1」にてNYデビューを果たし、以来、LIGHTシリーズとして2022年12月までにPart 54まで発表。ソロの章もあれば大人数での章もあり、ひとつひとつの章は独立しているが、つながりあって大きなひとつの「LIGHT」を成している。
「LIGHT Part 5」は、1972年11月、ニューヨークのダンス・シアター・ワークショップにて初演。映像は1990年、武蔵野美術大学の庭で雨の中の上演となった時のもの。男性2人とケイ・タケイとの3人で踊る。
- 上演団体 / 個人
- Kei Takei’s Moving Earth
- 演出 / 振付
- ケイ・タケイ
- 会場
- 武蔵野美術大学
- 上演年
- 1990
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Light, Part53「家」~ある日の幻想~
― 最近私は、新幹線に乗る機会がたびたびある中、車窓の向こうに広がる家、家、家に地を這う蔦のイメージを想いうかべた。生き物のような家、家、家…。
そんな発想から今回の「家」の創作が始まった。どこへ辿り着いたのか自分でもわからない作品ではあるが、この家の中に入って行こうと思っている。― ケイ タケイ
1969年から続く「Light」シリーズのPart53初演。まだ2類相当だった新型コロナウイルスの影響で公演中止が散見される中での上演だった。
- 上演団体 / 個人
- Kei Takei’s Moving Earth
- 演出 / 振付
- ケイ・タケイ
- 会場
- シアターX
- 上演年
- 2022
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「LIGHT, Part 4 ジグソーパズル」&「ランチ」
ケイタケイは1969年9月、「LIGHT」でニューヨークデビュー。同年12月には「ランチ」を発表した。「LIGHT, Part 4 “ジクゾーパズル”」は1970年12月初演。
2005年の「ダンスがみたい!7」では「批評家推薦シリーズ」として参加団体の選出の理由などが推薦者から明示された。ケイタケイを推薦したのは舞踊評論家の山野博大は、オックスフォードの舞踊事典に、伊藤道郎、森下洋子、土方巽などと並んでケイタケイの名前が載っており、海外での評価が高いことを指摘した。
- 上演団体 / 個人
- Kei Takei’s Moving Earth
- 演出 / 振付
- ケイ・タケイ
- 会場
- 麻布 die pratze
- 上演年
- 2005
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羅紗面天麩羅 その参
大野一雄フェスティバル2012参加作品。アジア・トライ。
福岡を拠点にする劇衆上海素麵工場の作品の中で、上杉満代が振付と自らのソロを踊っている。本公演は大野一雄フェスティバルの一環として、アジア的祝祭をテーマに開催する「アジア・トライ」のプログラムとして上演された。上杉は敢えて車椅子で登場するなど、師大野一雄の姿も彷彿とする。
- 上演団体 / 個人
- 大野一雄舞踏研究所
- 演出 / 振付
- 上杉満代、支那海東
- 会場
- BankART Studio NYK
- 上演年
- 2012
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螺旋の夢 ~舞踏+ピアノの二晩
螺旋とは命の形である。朝顔の蔦に、銀河の構造に、DNAにと、螺旋はいたるところで私たちをとりまいている。生・住・異・滅、森羅万象の中で螺旋が舞踏している。私たちは肉体という夢の中で、上昇と下降の真っ只中に、宙づりになっている。しかし、案ずることはない。形にならないもの、目に見えないものの中にこそ真実が潜んでいることを知っているからだ。舞踏はひとつの道しるべに他ならない。新しい土地にこそ種は蒔かれるべきだ。そして、見たこともない新しい芽を出す日を待っていよう。

- 上演団体 / 個人
- 和栗由紀夫+好善社
- 演出 / 振付
- 和栗由紀夫
- 会場
- ジャン・ジャン
- 上演年
- 1994
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螺旋の夢・されば隠れたる石を見いださん
螺旋とは命の形である。朝顔の蔦に、銀河の構造に、DNAにと、螺旋はいたるところで私たちをとりまいている。生・住・異・滅、森羅万象の中で螺旋が舞踏している。私たちは肉体という夢の中で、上昇と下降の真っ只中に、宙づりになっている。しかし、案ずることはない。形にならないもの、目に見えないものの中にこそ真実が潜んでいることを知っているからだ。舞踏はひとつの道しるべに他ならない。新しい土地にこそ種は蒔かれるべきだ。そして、見たこともない新しい芽を出す日を待っていよう。
- 上演団体 / 個人
- 和栗由紀夫+好善社
- 演出 / 振付
- 和栗由紀夫
- 会場
- ラ・ヴィータホール
- 上演年
- 1994
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LA PARTIDA
人々の喜びや哀しみ、そして生きる権利を歌い、世界から愛されたチリのアーティスト、ビクトル・ハラ。巨大な暴力に抗しない強い意志で、勇気と希望を歌い続け、1973年のクーデターにより虐殺された。民衆の生きる力と普遍的な魂。彼が伝えたものは何だったのか。
同じ芸術家として、この問いにビクトル・ハラの名曲「La Partida」のライブ演奏を背に、地域から這い出てきた公募障害者エキストラの面々と共に取り組み、身体で表現した作品。
- 上演団体 / 個人
- 劇団態変
- 演出 / 振付
- 金満里
- 会場
- アステールプラザ 中ホール
- 上演年
- 1999
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Lament(哀歌)-dance for camera-
LAMENTは映像作家のジェームス・バーンとのコラボレーション映像作品。動きはエイコ&コマの1984年の作品ELEGY(悲歌)を改作している。ミネソタ州ミネアポリスのウォーカー・アート・センターからの委嘱を受け、アメリカ合衆国の国立芸術基金とジェローム・ファンデーションからの助成により作品化。1985年7月、ニューヨークのトリプレックス・シアターにて収録、1986年に編集。PBSで全国に配信された。© Eiko & Koma. James Byrne

- 上演団体 / 個人
- Eiko & Koma
- 演出 / 振付
- Eiko & Koma、ジェームス・バーン
- 会場
- トリプレックス・シアターにて収録
- 上演年
- 1986
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ラ・アルヘンチーナ頌
大野一雄舞踏公演 。「ラ・アルヘンチーナ頌」は、大野一雄を世界的舞踏家に押し上げた代表作で、1977年初演。「ラ・アルヘンチーナ」とはスペイン舞踊の革新者として知られるラ・アルヘンティーナ・アントニア・メルセのこと。大野一雄が1929年に帝国劇場でメルセの来日公演を見たときの深い感動が創作の源となっている。「頌」は讃えるの意。第9回(1977年度)舞踊批評家協会賞受賞。

- 上演団体 / 個人
- 大野一雄舞踏研究所
- 演出 / 振付
- 大野一雄
- 会場
- 第一生命ホール
- 上演年
- 1977
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リッツホテルのように大きなダイアモンド
日本・ヨーロッパ・アフリカ合同製作作品ー 世界ダンス体系Ⅱ。
「1933年には、キング・コングは男性原理を象徴するものだった。半世紀後の今日では、それは、富の力の前に敗れ去ろうとする、全世界の「土」と「水」と「誇り」の象徴となった。今こそ、愛の不可能性に傷ついたキング・コングに、優しいエールを贈る時だ。まだ、まにあうだろうか。」ー古川あんず(プログラム解題より)
プログラム:
Act1.歯磨き夫人と宿六 / Act2.何処へ / Act3.濡衣 / Act4.神を買収する三博士 / Act5.ラプソディ・イン・ブルー(1.月の貝と鏡貝 2.襲撃 3.種子 4.生贄 5.伝令 6.幽霊と歩哨 7.キングコングの夢の中で)
1991年7月12日には、名古屋市民会館にて上演された。
- 上演団体 / 個人
- 古川あんず
- 演出 / 振付
- 古川あんず
- 会場
- PARCO劇場
- 上演年
- 1991
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ル・グラン リュミネール、大いなる光
この作品では光(Luminaire・リュミネール)がタイトルとなっているように、光が問題提示のシンボルであり同時に一つの答えとして、作品中一貫して様々な光が形を変えて現れる。テクノロジックなシャーマニズムの試み。日々加速し増幅する情報の氾濫、それは私たちが今ここに‘存在していることの大きな神秘をも覆い隠してしまう。原初の時代の、あるいは神話の中のシャーマンたちにはこんな問いが出てくるかもしれない。「新たな時代の私のトーテムとは何か?」「現代社会で道に迷った魂を探しにゆくシャーマンたちは、どこで彼らを見つけることができるのか?」「子供から大人になるための,時代の新たな通過儀礼とは?」「現代の病の治癒や厄払いの新たな儀式、新たなカタルシスとは?」

- 上演団体 / 個人
- カンパニー・メデューラ
- 演出 / 振付
- 武藤直美
- 上演年
- 2016
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The Room
1970年春学期、カリフォルニア州立大学フラトン校で教えていた邦正美の尽力により、同校に舞踊学科が新設された。本作は、舞踊学科としての初公演で発表された邦の新作。空間の変化が主題となっており、「空・動・至福・苦悩・瞑想・環境・休止・空」という8場面構成、66分の作品である。映像はおそらくドレスリハーサルの一部で、「動・至福・苦悩・瞑想」を収録している。元々は5月7日~10日に上演予定だったが、学生運動の激化を受けて当時のカリフォルニア州知事ロナルド・レーガンが大学を閉鎖したため、延期となった。

- 上演団体 / 個人
- 邦正美創作舞踊研究所
- 演出 / 振付
- 邦正美
- 会場
- カリフォルニア州立大学フラトン校リトル・シアター
- 上演年
- 1970
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裂記号5
アーティスト・ユニオンシンポジウム’79参加作品。強い線の光が床を二つに区切り、5人のダンサーが激しく動きを展開する。厚木を中心に、2対のペア、渡辺元と種子島有紀子、有富幸子と江原朋子が並ぶ。
音楽はなく、厚木が呼吸のタイミングをつくる。動きは、駈け出して抱き合い、腹部を両手で叩きつけ、加速させる足摺、足首をつかむ、足裏を合わせる、回転、床運動など、が徹底して行われ、集約されてゆく。休憩をはさんで計1時間強もの運動で、多量の発汗、呼吸困難、意志の制御と拮抗し合う生身の身体が現れる。
初演は1978年9月、上智大学1号館講堂にて。

- 上演団体 / 個人
- 厚木凡人
- 演出 / 振付
- 厚木凡人
- 会場
- 東京都美術館
- 上演年
- 1979
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裂記号2
厚木凡人ダンスリサイタル。
『裂記号』シリーズ(1975−1982)は、1975年の『裂記号』にはじまり、同年の『裂記号2』そして1977年の『DISTANCE』、1978年の『裂記号5』、1979年『裂記号6』、1980年『裂記号7』、1982年『裂記号8』までの8年間に及ぶ。
『裂記号2』初演はユニーク・バレエシアター(1975年7月3日)であったが、その後フランス、ジャンゼリゼ小劇場(1975年国際ダンスフェスティバルに招聘され、Three Mention 受賞)、そして西武劇場(厚木が企画した「DANCE TODAY ’75」)と計3回上演されている。
『裂記号』は造語で、「記号は破られるために」あり、「裂かれる運命に」ある。

- 上演団体 / 個人
- 厚木凡人
- 演出 / 振付
- 厚木凡人
- 会場
- 西武劇場
- 上演年
- 1975
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裂記号6
厚木凡人ダンスリサイタル。五人のダンサーが、暗がりの中、仰向けのまま足を宙にむけて回転させるところから始まる。次第に明るくなるが、この動きは続く。また肩で立ったダンサーたちが反り返ってブリッジになり、床に落ちる。足が床に鋭く大きな音を立てる。それを主軸に、手や足でしきりと床をたたく。ダンサーたちはこのフレーズを繰り返しながら円環をなす。作品の途中、五人が一列、身体を重ねるようにして並び、二、三センチというわずかな歩幅で行進する。

- 上演団体 / 個人
- 厚木凡人
- 演出 / 振付
- 厚木凡人
- 会場
- 上智大学一号館講堂
- 上演年
- 1979
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レディー・ボーイ イワン・イリイチの生涯
セクシュアル・マイノリティとして差別される人々がいる一方で、傲慢さによって際立ち、美しさによって認められる人々がいる。年をとることは、衰え、醜さ、錆びつくことと同義ではない。この矛盾した二面性、内なる不調和こそが、物事を刷新するのである。ー岩名雅記
レオ・トルストイの短編 「イワンイリイチの死」より。
- 上演団体 / 個人
- 岩名雅記
- 演出 / 振付
- 岩名雅記
- 会場
- アルテラ・パルス(ギリシャ)
- 上演年
- 2018
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REBIS~花は香炉に打薫じ
山田せつ子と神領國資のデユオ作品。丸太で組まれた櫓と堆積された泥土、置かれた石は古代の祭儀の場所のように見える。動物を模するかのような神領國資の舞踏が生贄のような山田せつ子の舞踏と交差する。
笠井叡が主宰する天使館出身の二人のこの作品は、天使館が踊ることと神秘主義を結びつけた要素が深く刻まれた作品とも言える。東京公演の後、フランス、シャトーヴァロン・ダンスフェステイバルに招聘されている。
- 上演団体 / 個人
- 山田せつ子
- 演出 / 振付
- 山田せつ子、神領國資
- 会場
- 東京日仏学院ホール
- 上演年
- 1984