作品一覧
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江戸マンダラ
元藤燁子は、土方巽由来の舞踏の表現を「マンダラ」として捉え、踊りに美術や照明、音楽が共鳴する舞踏の表現を目指してきた。そしてまた、文化が爛熟した江戸時代の粋で洗練された表象を自らの舞踏に取り入れることにも努めてきた。本作では、アスベスト館の小ぶりな空間を生かして、元藤はその卓越した舞踊の技術をもって小粋な踊りを披露しつつ、舞踏手たちの技術的な習練の成果を生かした作品に仕上げている。

- 上演団体 / 個人
- アスベスト館
- 演出 / 振付
- 及川廣信
- 会場
- アスベスト館
- 上演年
- 2003
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エセーニン考
昭和50年度文化庁芸術祭参加作品。
セルゲイ・A・エセーニン(1825~1925ロシアの詩人)はイサドラ・ダンカンやトルストイの孫娘との結婚、その死の1年後エセーニンの墓前で自殺したガリヤ・ペニスカヤ等あらゆる意味で派手な人間関係だったようだ。
‟最後の田園詩人”として自然を詠い、農婦を聖母マリアに比した。
イサドラと旅行、欧州を経てアメリカの大都会へも。束縛を恐れ放浪する天性。
「マヤコフスキーは何かを目指す詩人だけど、僕は何かから離れる詩人。何からかは自分でもわからないけどね」
ラストメッセージから『人生は一場の笑、生が偉大なものでないのに、死だけが偉大であり得ようはずがない』と意を汲み、登場人物を道化としてエセ―ニンに対比させている。
- 上演団体 / 個人
- 若松美黄・津田郁子自由ダンス
- 演出 / 振付
- 若松美黄、津田郁子
- 会場
- 虎ノ門ホール
- 上演年
- 1975
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eX…it! ’19: 7th International dance eXchange and performance festival on butoh and contemporary dance
1995年から4年に一回 ブルーリン城にてデルタライと吉岡由美子の主催で開催されてきた舞踏フェスティバル最終回のビデオ記録。
Ex の接頭語は内から外へ、のベクトルを持つ。experience, exchange, explore, experiment! をモットーに相違を超えて、お互いに切磋琢磨し、それぞれの舞踏の熟成、深化を目指し、毎回、多くの参加者、講師と 共に、時には喧々囂々 口論しながら切磋琢磨してきた。
2019年は、8人の講師を招待し、67人の参加者とともに4つのスタジオに分かれ、一週間のワークショップをしたのち、後半は5つのチームに分かれ、参加者が自分に合ったチームを選択。最終日の2日間、一般客も集めてのプレゼンテーションを行なった。
ーブルーリン城 (Schloss Bröllin)は、ドイツ北東部メッケルンブルグ、フォーポメルン州にあるインターナショナル・アートリサーチ・ロケーション。
ープロジェクト開催・映像収録期間:2019年8月4日~18日(17日・18日にはプレゼンテーション上演が行われた)

- 上演団体 / 個人
- 吉岡由美子
- 演出 / 振付
- デルタ・ライ、吉岡由美子
- 会場
- ブルーリン城(ドイツ)
- 上演年
- 2017
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『ALIEN MIRROR BALLISM』!!エイリアンのミラーボール主義宣言!!
岩渕貞太 身体地図 新作ダンス2023。
ミラーボールが回る呪術の場、古今東西のエイリアンによって謡われるダンス
現代に潜む様々な文化や進化の記憶の断片を寄せ集めた、キメラ状身体。それは、古くて新しい奇妙なエイリアンたち。
現在であり過去であり未来である時間=無時間。世界はミラーボールが回るダンスフロア。
人間も動物も、生命はみな踊る。ここにミラーボール主義を宣言する。
- 上演団体 / 個人
- 岩渕貞太
- 演出 / 振付
- 岩渕貞太
- 会場
- 吉祥寺シアター
- 上演年
- 2023
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ウリ・オモニ (우리 어머니 My Mother)
金滿里初めてのソロ作品。
韓国古典芸能の大家であった亡き母への思慕と母からの魂の継承を象徴的な舞いに込めた身体表現作品です。大野一雄氏の代表作に「わたしのお母さん」がありますが、「女の側からの『わたしのお母さん』を創りましょう」ということで、大野一雄氏・大野慶人氏に監修を快諾いただき創り上げました。
- 上演団体 / 個人
- 劇団態変
- 演出 / 振付
- 金満里
- 会場
- 扇町ミュージアムスクエア
- 上演年
- 1998
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埋もれた茶碗- OKUNI
2023年 OZAsia フェスティバル参加作品。
オーストラリアを代表する日本人アーティスト・舞踏家ゆみ・うみうまれによる新作「埋もれた茶碗ーOKUNI」BLACKCAT GALLERYで2022年に発表さました。コロナ禍ロックダウン中に撮影された見事な映像(製作:近藤武)に、ダンス、舞踏、演劇や歌に茶道を組み合わせた作品で、親密かつ壮大なソロ・パフォーマンス・インスタレーションです。1600年代初頭の日本の歴史的踊り手、巫女、歌舞伎の創始者でありながら、謎に包まれている「出雲の阿国」。うみうまれ演じる現代のOKUNIはさまざまな姿で現れ、現実とシュールな世界を行き交い、夢と幻想の世界に観客を誘います。
過去の歴史に埋もれてきた神聖な貴重な女性たちの「神話」とパワーを呼び起こしながら、うみうまれ独特の物語性とユーモアで「埋もれた茶碗ーOKUNI」は、今現代に必要な女性性とパンクではっちゃけたOKUNIを呼び起こしてゆきます。
- 上演団体 / 個人
- ゆみうみうまれ
- 演出 / 振付
- ゆみうみうまれ
- 会場
- ブラック・キャットギャラリー(現Solギャラリー)
- 上演年
- 2022
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空舟(うつぼぶね)
「ダンスがみたい!14. 崩れる身体」参加作品。彼岸と此岸の間に揺れる男女のデュエット。2013年鳥居えびすの急逝により、本作は鳥居と田中陸奥子の最後のデュオ作品となった。

- 上演団体 / 個人
- 舞踏舎天鷄
- 演出 / 振付
- 鳥居えびす
- 会場
- d-倉庫
- 上演年
- 2012
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嘘の優しさ
昭和63年度文化庁芸術祭参加作品。
男は演出家。家では夫、父、息子。オイディプスを演出しているうち発病、入院する。
病状を癌と疑い、医師、家族、友人に真実を教えるよう迫る。嘘と隠蔽の中、彼はオイディプスと自らの行動を比較する。不治と察しつつも、家族の思い遣りを傷つけまいとする男。
心の中でオイディプスの物語は進行する。
絶ちがたい未練を非情なオイディプスに重ね合わせ、死を見据えるうち、日本の風土や人情を容認する気持ちになる。
クリスマス、友人と家族とともに、そのひと時を心から楽しもうとする。外にはすべての汚れを払う雪が舞う。
- 上演団体 / 個人
- 若松美黄・津田郁子自由ダンス
- 演出 / 振付
- 若松美黄、津田郁子
- 会場
- 読売ホール
- 上演年
- 1988
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WAVE、点と遠景とカンタータ、FIUME (河)
加藤みや子ダンススペース1982は、午後4時と7時からの2回公演で、「WAVE」「点と遠景とカンタータ」「FIUME」の3作品が上演された。
「WAVE」は点から拡がり点に戻るシンプルな構成と、エネルギーの波動に共感を呼んだ加藤の舞踊の原点。
「点と遠景とカンタータ」は、カルダーの絵画より白い衣装に置かれた黒点、舞台両側に座る詠唱と鐘等の奏者を設置。東洋の足捌きの入るミニマルな舞踊が繰り広げられる。1982年度全日本創作舞踊大賞受賞作。
「FIUME」はイタリア語で「河」のこと。一点の雫から全てのものを呑み込んで海に向かっていく悠久の流れ。動きと音と声が合流し生命の営みを紡いでいく。
- 上演団体 / 個人
- 加藤みや子ダンススペース
- 演出 / 振付
- 加藤みや子
- 会場
- 草月ホール
- 上演年
- 1982
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ウィスパーズ
大野一雄フェスティバル2012参加作品。
ハードコアコンテンポラリーダンスカンパニー大橋可也&ダンサーズと気鋭のオルタナティブロックバンド空間現代によるコラボレーション作品第二弾。ささやきをテーマに、ライブ演奏と激しいダンスを融合させた作品。抑圧されたささやきを秘めた身体が時に暴発し、ぶつかりあうさまを描く。
- 上演団体 / 個人
- 大野一雄舞踏研究所
- 演出 / 振付
- 大橋可也
- 会場
- BankART Studio NYK
- 上演年
- 2012
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インドネシアバリ島ツアードキュメント「風より速く」
1982年11月に実施された白虎社のインドネシアツアー記録。ジャカルタ、バンドン、ソロ、ジョグジャカルタ、バリ島で「秘鳴の森」を上演した。ガムランやレゴンダンスなど地元のアーティストとのコラボレーションも行い、音楽は松尾泰伸が巡行先の音楽家と共同作業した。
このドキュメントでは公演準備や公演映像の他、バリ舞踊を踊る少女達など現地の人々の様子も収録、加えて大須賀勇の解説も挿入されており、白虎社の求めていたアジアの魅力も知ることができる。
- 上演団体 / 個人
- 白虎社
- 演出 / 振付
- 白虎社
- 会場
- タルクトップ劇場(タマン・イスマイル・マルズキ・ジャカルタ・アートセンター、ジャカルタ)、ルマンタンシアン劇場(中部ジャワ文化センター、バンドン)、バルワルティオープン劇場(ソロ)、S.M.K.I.コンリ(ジョグジャカルタ)、寺院オープンシアター(バリ・タガス村)、ペダン寺院前広場仮設舞台(バリ・ウブド村)、タマン・ブダヤアートセンター・オープンシアター(デンパサールアートセンター、バリ)
- 上演年
- 1983
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陰翳礼讃-光と闇の距離〈モノのあいだを見つめる〉先に
1933年に発表された谷崎潤一郎の随筆『陰翳礼賛(いんえいらいさん)』は日本の美意識を探求した書として今尚、世界各国で翻訳されて読み継がれている。本作では、舞踏家の身体と精神に潜む陰影の美しさを蝋燭のたゆたう炎に照らし出すことで「暗闇の中から発見する新たな身体」をテーマに浅井信好がソロパフォーマンスとして上演。

- 上演団体 / 個人
- 浅井信好
- 演出 / 振付
- 浅井信好
- 会場
- ダンスハウス黄金4422
- 上演年
- 2019
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色は臭へど
劇団態変旗揚げ作品。とかく世に否定される障害者は、自らに目覚めようとしたときから強烈な自己肯定と自己主張なしにはやってこれなかった。「障害者で何が悪い」と自らの<肉体>に伴う特有の格好、話し方、生活様式そのものを肯定する作業。これは障害者にしかできない自由な発想でなされていいはずだ。障害者が行う肉体表現として、芝居はいい方法ではないか。この初めての試みに人々を巻き込み、態変は劇的なデビューを果たした。

- 上演団体 / 個人
- 劇団態変
- 演出 / 振付
- 金満里
- 上演年
- 1983
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Event Fission(分裂)
ハドソン川沿いの埋め立て地で行われた野外公演。エイコ&コマは砂丘の上で大きな白い旗と踊り、観客はそれを下から見上げる。白い旗はダウンタウンで進む開発を象徴的に攻撃している。砂丘の下方では四つの角で火が燃えており、その舞台へエイコ&コマが転がり落ちていく。50分のパフォーマンスの最後には、エイコ&コマは自らあらかじめ掘った深い穴に呑み込まれ、一陣の砂と共に視界から消える。

- 上演団体 / 個人
- Eiko & Koma
- 演出 / 振付
- Eiko & Koma
- 会場
- ハドソン川沿い埋立地
- 上演年
- 1980
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祈りの踊り
ギリヤーク尼ヶ崎が街頭公演30周年を記念して初めて制作した記録映画。当時のギリヤークは膝の半月板を損傷、いつまで踊れるかと苦悩していた。踊りを永遠に見てもらえるように映像に残そうと制作を決意、「じょんがら一代」「念力」など全9演目を収録している。札幌、京都などでの公演の様子とともに、自叙伝的な要素も入れて故郷函館を訪れるシーンなどで構成。カラー70分。

- 上演団体 / 個人
- ギリヤーク尼ヶ崎
- 演出 / 振付
- ギリヤーク尼ヶ崎
- 上演年
- 1998
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犬:「犬」に解を求める十一の問い
あんず動物紀 [Anzu’ology] Ⅰ。
「あんず動物紀」シリーズ第一弾。他にも虫やワニなどが取り上げられることとなるこのシリーズでは、「この世とあの世の混沌とした暗い記憶から呼び覚まされる」動物たちの声を作品化している。1987年フライブルク(ドイツ)にて初演。
ー若者の窮極の目的地は やはり
あの居心地のよい火の焚かれた部屋。
まっ先に飛んできた犬。
窓の中には案外な偽善者。ー
- 上演団体 / 個人
- 古川あんず
- 演出 / 振付
- 古川あんず
- 会場
- ジャン・ジャン
- 上演年
- 1987
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いってき
「この時代のこの日本という国が一つの水たまりであるなら、僕もそこに落ちるいってきの水。~ 僕が生きて来た中であえて分ければ、四つの印象に残るいってきに出会ったような気がする ~ そんな四つのいってきを踊りの中でまさぐりそれを通して僕という昼と夜を抱いたいってきをその水たまりに落としてみたい。」
1995年1月17日には阪神淡路大震災が起こり、竹之内淳志は神戸へ馳せ参じたい気持ちと共に、鎮魂の想いを込めて踊った。第1回OSAKA DANCE EXPERIENCE参加作品。
- 上演団体 / 個人
- TORII HALL
- 演出 / 振付
- 竹之内淳志
- 会場
- TORII HALL
- 上演年
- 1995
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一艘のカヌー桜の木の下を往く・愛の夢
劇団民藝の北林谷栄を中心に活動していたと思われる「しのぶ会」第2回にて、大野一雄が2作品を踊った。「一艘のカヌー桜の木の下を往く」は白石かずこの詩を下敷きにした作品で、この年の2月にあった江口隆哉の追悼公演でも上演している。リスト作曲「愛の夢」は主に大野一雄の代表作「わたしのお母さん」の最後に踊られるが、一曲踊るという機会には度々選ばれた曲である。

- 上演団体 / 個人
- 大野一雄舞踏研究所
- 演出 / 振付
- 大野一雄
- 会場
- ヤマハミュージックサロン
- 上演年
- 1979
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一心
大野一雄フェスティバル2005(第2回)にて上演された大野慶人のソロ作品。自らの来歴を振り返り、大事なモーメントを与えてくれた人に感謝を捧げる構成で、父である舞踏家大野一雄の代表作「ラ・アルヘンチーナ頌」の最初のシーンで使われた帽子とケープをつけて踊る場面もある。カーテンコールでは慶人が一雄の車椅子を押して登場、万雷の拍手に囲まれた。
各場のタイトルは次の通り。
シティボーイ / 土方巽に、一心に感謝 / 郡司正勝先生に、一心に感謝 / 父に、一心に感謝 / 母に、一心に感謝 / 無
- 上演団体 / 個人
- 大野一雄舞踏研究所
- 演出 / 振付
- ジョアン・ソレル、大野慶人
- 会場
- テアトルフォンテ(横浜市泉区民文化センター)
- 上演年
- 2005
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一年 (TOKYO SCENE 88)
「ピュアな創作現場とアコースティック・サウンドのコラボレーション。ひとと物質の未来に視線をむけながら」がテーマの「TOKYO SCENE 88」は1988年12月8日~11日まで4組のコラボレーションを展開。舞踊雑誌「ダンスワーク」の編集長でもあった長谷川六と、ストリングラフィを考案する前の水嶋一江とのコラボレーション。
- 上演団体 / 個人
- スタジオ200
- 演出 / 振付
- 長谷川六
- 会場
- スタジオ200
- 上演年
- 1988