作品一覧
-
O氏への旅 O氏からの旅
舞踏家・大野一雄は2010年6月1日に103歳で亡くなった。その年、世界各地で追悼の集いが行われたが、2004年から毎年開かれていた「大野一雄フェスティバル」も11月から12月にかけて、「大野一雄の世界」を共有することを主眼に開催された。オープニング公演を含む三夜は「終わりのない舞踏会」として同フェスティバルのそれまでの参加者や公募参加者などによる短い作品を連続上演した。「O氏への旅 O氏からの旅」はそのうちの第三夜で、4つのソロ作品および大野慶人の演出で大野一雄舞踏研究所研究生の群舞作品が上演された。大野一雄フェスティバル2010参加作品。

- 上演団体 / 個人
- 大野一雄舞踏研究所
- 会場
- BankART Studio NYK
- 上演年
- 2010
-
August 27, 1979 – The Girl Can’t Help It
アメリカ・メイン州の風景を前に、シンプルな動きとアクションを見せる中馬芳子の初作品。

- 上演団体 / 個人
- 中馬芳子
- 演出 / 振付
- 中馬芳子
- 会場
- アメリカ・メイン州
- 上演年
- 1979
-
Ondine(オンディーヌ)
今はなき、法政大学学生会館学館大ホールにて上演。当時は、学生が自主管理のもと、さまざまなライヴ、演劇、映画が企画され、「オンディーヌ」も、演劇企画の黒いスポットライト(1974-2004)の主催。
「オンディーヌ」とは、ギリシャ神話に登場する水の精(人魚姫)であり、ジロードゥー、アンデルセン、劇団四季、寺山修司たちも作品化している。指輪ホテルは『この世の病、オンディーヌ。愛を併発して蔓延する。特効薬はない。』というテーマで、学館大ホールを豊穣な赤土の海と化した。
- 上演団体 / 個人
- 指輪ホテル
- 演出 / 振付
- 羊屋白玉
- 会場
- 法政大学学生会館学館大ホール
- 上演年
- 1996
-
Hommage a Hideyuki Yano(矢野英征頌)
1973年からパリを拠点に活躍した矢野英征は、ダンスと演劇、音楽を融合させた作品群で、フランスのヌーヴェル・ダンスに大きな影響を与えた。矢野の作品から、ワーク・イン・プログレス(1981年、パリ)、「サロメのためのエピローグ」(1984年、パリ)、「鷹の井戸」(1985年、パリ)、「サロメ、欲望の寓話」(1985年、ブザンソン)を抜粋して収録。エルザ・ウォリアストンやカリーヌ・サポルタが出演している。

- 上演団体 / 個人
- 矢野英征
- 演出 / 振付
- 矢野英征
- 会場
- パリ、ブザンソン
- 上演年
- 1981
-
踊る男
福士正一は青森を拠点にオドラデク道路劇場を主宰する舞踏家。青森市役所に35年間勤務しながら、路上や劇場での舞踏活動を国内外で活発に行ってきた。本作は2017年5月フランス旅公演の記録である。ストラスブール、ニームの街中、学校、ギャラリーなど各所で踊り、居合わせた人々と舞踏を通して交流する様が活写されている。パリでは、ベルタン・ポワレ劇場での第18回舞踏フェスティバル「うりこひめ」に参加した。

- 上演団体 / 個人
- 福士正一
- 演出 / 振付
- 福士正一
- 会場
- フランス
- 上演年
- 2017
-
踊りの生まれるとき
0年にわたり舞踏家として活動している雪雄子の北国での生活を追う民族誌学映像作品。この映像は森と人、記憶から生命のかたちへの賛歌であり、森羅万象の宿る場で、日常の生活のなかから踊りが生まれる瞬間を記録したものである。2021年、米国地理学会や日本文化人類学会等で上映された。

- 上演団体 / 個人
- 雪雄子
- 演出 / 振付
- 雪雄子
- 上演年
- 2020
-
男戦国パフォーマンス
大胆で個性的な製品で知られた京都の老舗着物メーカー小松屋の「蔵人グループ」の旗上げショー。会場は京都国際会館のエントランス野外で、当日は雷雨に見舞われたが無事に開催された。着物地を素材とした「16世紀吠える男どもの衣装」を白虎社の男性舞踏手がまとって踊る。白虎社のニュースレターに掲載された「蔵人」の広告には、「蔵人とは〇〇に逆らって造った 本当はプライベートブランドです」とある。

- 上演団体 / 個人
- 白虎社
- 演出 / 振付
- 大須賀勇
- 会場
- 国立京都国際会館
- 上演年
- 1987
-
音江山
舞人 五井輝独舞ーDon't cry boy。2004年度第36回 舞踊批評家協会賞受賞。
村々を繋ぐ、ひくく小さな山の連なり
北厳の四季に、悲哀を満たして
石狩の水が流れていた。―チラシより
五井輝の生まれ育った家からは、石狩川を挟んで向こうに音江山が見えた。標高730mの平べったい山は、沖里河山・無名山と共に音江連山として地元では親しまれている。
- 上演団体 / 個人
- 五井輝
- 演出 / 振付
- 五井輝
- 会場
- テルプシコール
- 上演年
- 2004
-
オデットに夜の扉を
1998年3月、舞踏家・山田一平(ビショップ山田)はキーウに滞在し、ウクライナ国立キーウ・シェフチェンコ劇場バレエ団のバレエダンサーを振付けた。当時ウクライナの国民的スターだったアンナ・クシニリューワを始め、バレエしか知らなかったダンサー達の舞踏との出会いだった。その時生れた作品「暗黒の翼」(ウクライナ国立歌劇場にて上演)をリメイクし、ほぼ同じキャストで東京公演が実現した。

- 上演団体 / 個人
- 北方舞踏派
- 演出 / 振付
- 山田一平
- 会場
- 東京芸術劇場 中ホール
- 上演年
- 1998
-
お膳または胎児の夢
大野一雄に師事していた研究生と大野一雄との群舞作品。1980年に大野一雄が海外デビューを果たしたナンシー国際演劇祭にて初演された。ひと月以上に渡るヨーロッパツアーからの帰国後に横浜の稽古場にて数人に披露されたものと考えられるが、上演日付は不明。ナンシー国際演劇祭のプログラムから把握できる配役は次の通り。
胎児・馬:大野一雄 / 死神:池部篤治 / 太陽:中村森綱、秀島実 / 太陽を生む狂女、胎児の母:上杉貢代。
- 上演団体 / 個人
- 大野一雄舞踏研究所
- 演出 / 振付
- 大野一雄
- 会場
- 大野一雄舞踏研究所
- 上演年
- 1980
-
憶の市
折田克子舞踊公演(石井みどり・折田克子舞踊団アトリエ公演)より。タイトルの「憶の市」とは、記憶や意識下の時間を示す。多くの人間がおりなす時代、その背景となる歴史、人間の瞬時のエネルギー、解明し尽くせない自然と人間の神秘的な部分などを、オリジナリティーあふれる現代的なタッチで表現した舞踊作品。舞踊批評家協会賞受賞。折田克子が群舞の創作をはじめた初期の作品である。

- 上演団体 / 個人
- 石井みどり・折田克子舞踊研究所
- 演出 / 振付
- 折田克子
- 会場
- ABC会館ホール
- 上演年
- 1978
-
お勝手ジプシー
古川あんず'86ベルリン・フェス招聘記念舞踏会。
1986年にベルリンで開催されたヨーロッパ初の舞踏フェスティバル(主催:キュンストラーハウス・ベタニエン)への参加を控えた古川あんずのベルリン・フェス招聘記念公演。古川がベルリンに移住し、ブラウンシュヴァイク教育美術大学で教えるようになるのは、この5年後の1991年のことである。

- 上演団体 / 個人
- 古川あんず
- 演出 / 振付
- 古川あんず
- 会場
- ゲーテ・インスティトゥート 東京
- 上演年
- 1986
-
大野一雄百歳の年 ガラ公演「百花繚乱」第一夜
Arts Fusion 2006 in KANAGAWA Part1参加作品。
舞踏家・大野一雄が100歳を迎えた2006年10月から1年間は「大野一雄 100歳の年」として展覧会や公演など世界各国で様々な100歳を祝うイベントが開催された。中でもガラ公演「百花繚乱」にはピナ・バウシュの映像出演を含め国内外から実に23組の踊り手が集結、2日間にわたり密度の濃い舞台が繰り広げられた。両日ともカーテンコールには大野慶人の押す車椅子で大野一雄が登場した。
以下は、第一夜の出演者とその作品名。
吉村ゆきぞの「鐘が岬」(地唄 富山清琴) / 和栗由紀夫「避雷針屋」 / 上杉満代「O氏へ」 / 武内靖彦「燃え殻」 / 金満里「九寨溝の龍」(チェロ生演奏 森定道広) / 麿赤児「Summer Time」 / 三上賀代「雀の躍り」 / 石井満隆「大野先生へのオマージュ」(美術 大串孝二) / ピナ・バウシュ ヴッパータルタンツテアター作品特別編集映像「大野一雄さん江」 / 田中泯独舞 / ルーシー・グレゴワール「EYE」 / 金梅子「サルプリ」 / 大野一雄舞踏研究所研究生
ピナ・バウシュによる映像作品は、本映像には収録されていない。
- 上演団体 / 個人
- 大野一雄舞踏研究所
- 会場
- 神奈川県立青少年センター ホール
- 上演年
- 2007
-
大野一雄百歳の年 ガラ公演「百花繚乱」第二夜
Arts Fusion 2006 in KANAGAWA Part1参加作品。
舞踏家・大野一雄が100歳を迎えた2006年10月から1年間は「大野一雄 100歳の年」として展覧会や公演など世界各国で様々な100歳を祝うイベントが開催された。中でもガラ公演「百花繚乱」にはピナ・バウシュの映像出演を含め国内外から実に23組の踊り手が集結、2日間にわたり密度の濃い舞台が繰り広げられた。両日ともカーテンコールには大野慶人の押す車椅子で大野一雄が登場した。
以下は、第二夜の出演者とその作品名。
藤間多紅「平成萬歳」 / 創作ダンスひまわり会「茜いろに燃える炎、変幻」(振付 山口直永) / 遠藤公義「家路」 / ケイタケイ「米を洗う女」(音楽 辻幸生) / 高井富子「大野一雄に捧ぐ」 / イズマエル・イヴォー「As Galinhas」(雌鶏) / 天児牛大「HIBIKIより」 / ピナ・バウシュ ヴッパータルタンツテアター作品特別編集映像「大野一雄さん江」 / 笠井叡「死と乙女」(生演奏 ピュルラ弦楽四重奏団) / 観世榮夫「卒塔婆小町」(笛 一噌仙幸、小鼓 大倉源次郎) / カルラ・フラッチ「イサドラ・ダンカンへの思いの中で」から・「運命のダンス 3つの小品ソロ」(生演奏 フランチェスコ・ソディーニ) / 大野慶人 / 大野一雄舞踏研究所研究生
ピナ・バウシュによる映像作品は、本映像には収録されていない。
- 上演団体 / 個人
- 大野一雄舞踏研究所
- 会場
- 神奈川県立青少年センター ホール
- 上演年
- 2007
-
大野一雄について
Tokyo Real Underground(Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13)参加作品。
川口隆夫による「舞踏についてのコンセプチュアル・パフォーマンス」。大野一雄の代表作の公演映像から、その踊りを完全コピーする。コピーに徹する川口のパフォーマンスが逆説的に大野一雄のダンスの魅力、スケール、謎を照射し、その反射光が川口隆夫というアーティストを輝かせる本作は、2013年の初演以来世界38都市で上演、2016年にはベッシー賞にノミネートされるなど大きな注目を集めている。本作は2021年6月、上野恩賜公演野外ステージでの、東京では8年ぶりの再演となるパフォーマンスを記録した映像作品。
「Tokyo Real Underground」会期:2021年4月1日~8月15日
「大野一雄について」2013年初演:コンセプト・出演 川口隆夫 / 振付 大野一雄 土方巽 / ドラマトゥルク・映像・サウンド 飯名尚人 / 照明 溝端俊夫 / 映像出演 大野慶人 / 衣装 北村教子 / 協力 大野一雄舞踏研究所
- 上演団体 / 個人
- 特定非営利活動法人ダンスアーカイヴ構想
- 演出 / 振付
- 川口隆夫
- 会場
- 上野恩賜公園野外ステージ
- 上演年
- 2021
-
桜影
有科珠々舞踏作品。第21回パリ舞踏フェスティバル参加作品。
『桜影』は、有科珠々によるソロの振付作品です。3つの象徴的なキャラクターと3つの状況を描きます。彼らは桜の木の影でうごめく虫のように、質素で厳しい生活を送ります。
第1部:黒衣の女
幽霊と静かに暮らしていた喪服の女性が、突然の非常事態に見舞われます。爆撃、逃亡、没収、避難。彼女は平穏な日常生活に戻れるのでしょうか?
第2部:私の小さな領土
様々な人間や動物が自分の領土を愛し、守り、脱出する。小さな領地をめぐる様々な人間と獣の断面。
第3部:戦舞
戦場に捨てられた日本人形の追憶の踊り。
この作品は、ロシアのウクライナ侵攻から影響を受けたものです。
ソロで複数のキャラクターを演じ分けることは、有科珠々が追求している課題です。
- 上演団体 / 個人
- Dance Company NUBA
- 演出 / 振付
- 有科珠々
- 会場
- Espace Culturel Bertin Poirée
- 上演年
- 2022
-
及川廣信・高橋亜莉香ダンス公演
Shu Uemuraの協賛を得て、清水晃や大串孝二の美術展やメイクアップショー、大野一雄・慶人舞踏公演など多彩なプログラムで展開された桐生芸術家会議2003。そのBプログラム「芸術のかたち:ダンスのばあい」参加作品。大串孝二による空間演出の中で演じる。
- 上演団体 / 個人
- アルトー館
- 演出 / 振付
- 及川廣信
- 会場
- 桐生市民文化会館 小ホール
- 上演年
- 2002
-
エローラ~石の夢
和栗由紀夫+好善社舞踏公演。
「あらゆるやわらかいものは、やがて硬いものの支配下におかれるだろう」と師・土方巽は言っていた。「硬いもの」とは一体何を指しているのだろう。
鉄の硬さか、風に耐えている丸太の皮の硬さか、はたまた精神の硬度そのものを指しているのか?「ヨーロッパの踊りは結晶、ダイヤモンドです。その皮をこうむいてね、朝顔ですよ、舞踏は」とも言っていた。私はこの作品を「舞踏とは何か」「日本人の肉体とは何か」を探ってゆくものにしたいと思う。結果は一切、ご覧いただいてからのことである。(和栗由紀夫)
高度にデジタル化、情報化した社会にあってダンスにおいてもまた身体の無名化、記号化、単位化ということが大きな課題となってきていますが、舞踏には、あくまでも単位、記号に還元しきれない身体そのものの豊かさや存在に関わろうとするベクトルがあります。そういった姿勢を基本に「エローラ~石の夢」では「花」「エロス」「結晶」をテーマにシャープで硬質な舞踏を展開、肉体のもつロマンティズム、エロティシズムを描きます。2部構成の作品となっており、前半で豊穣のエロティシズムを、後半で禁欲のロマンティズムが踊られます。また、音楽はバイオリン、ビオラ、クラシックギターの生演奏で、美術にはオーストリア人の女流作家を起用し、抽象度の高い、洗練された舞台をお届けします。
ACT1/エローラ EROLA
scene1:クリスタ Christa / scene2:アラベスク Arabesque / scene3:レノア Lenore
ACT2/石の夢 DREAM OF STONES
scene4:廃墟 Ruins / scene5:水晶の牙 Crystal / scene6:石の夢 Dream of stone
- 上演団体 / 個人
- 和栗由紀夫+好善社
- 演出 / 振付
- 和栗由紀夫
- 会場
- パークタワーホール
- 上演年
- 1997
-
M
舞台転換を挟む前後半二部構成のソロ舞踏。上杉が長年公演を重ねてきた東京中野の小劇場、テルプシコールで行われた。上杉自らが熟知する、何もない無垢の空間で、最小の身体と最小のオブジェが繊細な作品世界を作り上げる。

- 上演団体 / 個人
- 上杉満代
- 演出 / 振付
- 上杉満代
- 会場
- テルプシコール
- 上演年
- 2016
-
f/Fパラサイト
八戸の精神科医、豊島重之が率いる劇団モレキュラーシアターの代表作。80年代、ベルギー、ドイツ、フランス、イタリアと各国の演劇祭で絶賛を浴び、その前衛的手法で日本の演劇界に衝撃を与えた。
辺境の辺境の作家フランツ・カフカが婚約者フェリーツェと交わした手紙の書簡集(『フェリーツェの手紙』城山良彦訳、新潮社刊)を素材に、カフカの書くことの狂気とその果てしない増殖、言葉に寄生した声と思考、求愛と孤絶といったカフカのサイコグラム(心象図)を濃密な不安に満ちた空間に描き、圧倒的な緊迫感と身体表現で劇化した。第一壽輪The Japan Project参加。
- 上演団体 / 個人
- モレキュラーシアター
- 演出 / 振付
- 豊島重之
- 会場
- Theater im Pumpenhaus(ドイツ)
- 上演年
- 1987