作品一覧
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生成
「生成(なまなり)」は、「全裸・不動・垂立」のソロ・パフォーマンスを展開していた岩名雅記にとって大きな転機となった作品で、1985年初演。自らの中に潜んでいる女性性を踊りたいと、初めてヨーロッパ近世の貴婦人のドレスを着て踊った。同年、岩名は自らの踊りを「舞踏」と呼ぶようになる。「生成(なまなり)」と呼ばれる能面は、角を少し生やした女面で、般若になる前の状態を表したものを言う。

- 上演団体 / 個人
- TORII HALL
- 演出 / 振付
- 岩名雅記
- 会場
- TORII HALL
- 上演年
- 1999
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Night Tide(夜の潮)
エイコ&コマが全裸で動く最初の作品。体を風景として探っていく。キャッツキル山地での孤立した、山々の動きを感じるとる生活に触発された作品である。ファンデーション・フォー・コンテンポラリー・アーツのフェローシップを獲得した時期に制作した。「GRAIN」と「NIGHT TIDE」の2作品を上演した一夜でエイコ&コマは初めてのベッシー賞(ニューヨーク・ダンス&パフォーマンス賞)を受賞。1986年に発表した「NEW MOON STORIES」の一部としても上演された。

- 上演団体 / 個人
- Eiko & Koma
- 演出 / 振付
- Eiko & Koma
- 会場
- ダンス・シアター・ワークショップ (NY)
- 上演年
- 1984
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ドリームタイム 私は何処から来て何処へ行くのか
「ドリームタイム」とは、オーストラリアのアボリジニーの時間感覚で、過去と現在と未来が同時に存在する神話的時間の流れ。この公演では、"私は何処から来て何処へ行くのか"という視点の元に<宇宙と大地、人間と人形、生と死>の間など、様々な境界線上にあるものをテーマに、古代的なもの、現代的なもの、未来的なものの時間が層を成して流れている様を多様な作品群の集合体として実験的ライブスタイルで上演した。
ー1993年度白虎社ライブ・大須賀勇小作品集 / 第2次五大陸巡り世界舞踏キャラバン隊<1993年米合衆国ー南米・1994年台湾>出航記念 / 青柳美智子追悼
ー映像にはリハーサル風景も含まれている。
- 上演団体 / 個人
- 白虎社
- 演出 / 振付
- 大須賀勇
- 会場
- 千切屋織工場 <岩神座址地>
- 上演年
- 1993
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『道化の小道 』~「新宿駅ラッシュアワーのタンゴ」ほか
「新宿駅ラッシュアワーのタンゴ」は70年代に制作されたヨネヤマママコの代表作。通常は無言であるパントマイムに、ウィットに富んだ歌と語りをつけた独自の形式「パンカゴ」で、駅を行き交う人々を痛烈に風刺する。
映像は1984年のマイム・ソロリサイタル『道化の小道』のもの。以下の作品が上演された。
タコを上げる子ども / 女の成長 / 象の話 / ボタン戦争 / 新宿駅ラッシュアワーのタンゴ / 空を飛ぶ男 / ピエロの玉
- 上演団体 / 個人
- ヨネヤマママコ
- 演出 / 振付
- ヨネヤマママコ
- 会場
- 三越劇場
- 上演年
- 1984
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トンネルをぬけた。家があった。
砂連尾理・寺田みさこダンスパフォーマンス、第6回OSAKA DANCE EXPERIENCE(前期)参加。
『文章を書くという作業は、とりもなおさず自分と自分をとりまく事物との距離を確認することである。必要なものは感性はなく、ものさしだ…』(ハートフィールド)…久し振りに生まれ育った街を歩いてみた。どぶ川の蛸焼き屋、寂れた銭湯の煙突、高さ1mほどのトンネル…懐かしい風景の隙間に、見覚えのないカラオケボックスやコンビニエンスストアが立ち並んでいた。幼い頃、何の違和感もなく過ごしてきた街に、こころとからだを浸してみると、蓄積された時間と空間の中から、不意に何かがこぼれてきた。私はそれが、またこぼれてくるのを、だたひたすら待っていた。
- 上演団体 / 個人
- TORII HALL
- 演出 / 振付
- 砂連尾理・寺田みさこ
- 会場
- TORII HALL
- 上演年
- 2000
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永遠の微笑 (トワノホホエミ)
秀島実の6場からなるソロ舞踏公演。第6場の「O氏」は舞踏家の大野一雄のことで、秀島は1976年に完成した大野の映画「O氏の死者の書」に出演している。
構成:
Ⅰ 父の方向に
Ⅱ 私は喜んで貰おうと思った
Ⅲ キャンディ キャンディ キャンディ
Ⅳ 南極ののペンギン
Ⅴ 高田永子さん考 -トワのホホエミ-
Ⅵ 「O氏と私」
- 上演団体 / 個人
- 秀島実
- 演出 / 振付
- 秀島実
- 会場
- シアターX
- 上演年
- 2023
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トリスタンとイゾルデ
1976年、笠井叡は精力的に活動し、この年に発表した他の三作品(「月読蛭子」「個的秘儀としての聖霊舞踏のために」「物質の未来」)と合わせて、1976年度第8回舞踊批評家協会賞受賞した。また、この年の活動に対し、市川雅が選考した「ダンス・ワーク舞踊家賞」も送られた。4作品全部を観覧した詩人の吉岡実は、「新劇」1977年8月号でその体験を織り込んだとみられる「使者 ー笠井叡のための素描の詩」を発表している。

- 上演団体 / 個人
- 天使館
- 演出 / 振付
- 笠井叡
- 会場
- 九段会館ホール
- 上演年
- 1976
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鳥首〜古に乱舞するには
山田せつ子舞踏公演。
歌人、山中智恵子の作品「鳥首」からインスパイアされた作品で、古代の祭祀的な要素を含んでいる。ソロ中心の作品が多い中で、この作品には佐東みわこ、杉山景子が出演している。巨大な被り物を付けた山田が敢えて跛行的な歩行を続け、身体の在り方への新たな視点を模索しているのがわかる。土、水、紙などで空間を構成しつつ、身振り、行為と、踊ることの境界を越えるような振り付けが特徴的に現れている。
- 上演団体 / 個人
- 山田せつ子
- 演出 / 振付
- 山田せつ子
- 会場
- 東京日仏学院ホール
- 上演年
- 1986
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鳥女の首(再演)
吉本大輔舞踏公演。1992年度第3回ローザンヌ国際コンテンポラリ・フェスティバル招待作品。
1980年代に上演された吉本大輔の処女舞踏公演4部作「葬送」シリーズのひとつ。風葬「風の中の羊歯」、火葬「火の中の卵」、水葬「水底の石」につづく鳥葬である。ポーランド、スイス公演を経て、東京にて再演された。
原作:スタニスラフ・ド・ガラ咀嚼公夫人。
チラシにはロートレアモンの言葉がひいてある。
墓堀人よ!都市の廃墟を眺めることは美しい。
だが然し、人間の廃墟を眺めることはいっそう美麗だ!
- 上演団体 / 個人
- 吉本大輔
- 演出 / 振付
- 吉本大輔
- 会場
- 草月ホール
- 上演年
- 1993
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鳥 <幻想考ーイヴの庭園Ⅱ>
「公演時間の大半を直角に交わる二面の黒壁に沿って右から左への移動に費やされた」という本作は、「静中の動」、「内に圧縮されて解放を求めるエネルギーの迫力を醸しだし、さも鳥が天上に羽ばたきたくとも羽ばたけずに果てるかのような」姿を見る者に連想させた(吉沢伝三郎 /「現代思想」1983年1月号)。「幻想とは、何よりもまず不安を意味し、破壊を意味する」というロジェ・カイヨワの言葉が、「鳥」という作品にひとつの生命を与えている。

- 上演団体 / 個人
- 上杉満代
- 演出 / 振付
- 上杉貢代
- 会場
- キッドアイラックホール<br />
- 上演年
- 1982
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鳥
あんず動物紀 [Anzu’ology] Ⅲ。
「あんず動物紀」シリーズのうちの3作目となる「鳥」の初演。
チラシにはダ・ヴィンチの次の言葉が引用されている。
「大地は、その上に憩える一羽の鳥によって動かされる。」
プログラム:
1.スーパーマン / 2.ジャスミン・キスミン / 3.月の兎
- 3月31日、4月1日は15時、19時からの2回上演
- 映像には第2幕までが収録されている
- 上演団体 / 個人
- 古川あんず
- 演出 / 振付
- 古川あんず
- 会場
- ジャン・ジャン
- 上演年
- 1990
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囚われの世界~新解釈カリガリ博士
昭和59年度文化庁芸術祭参加作品。
映画監督ヴィーネによって有名になった「カリガリ博士の箱」をバレエ化したものである。
物語は精神を病んだ男の妄想の話。
人体実験をする博士。実験の為に誘拐されてしまう女性。女性を助けようと乗り込んだが捕らえられてしまう男性。
実験によって狂わされていく女性と精神を犯されていく男性。
最後は病んだ男性が自分は博士だと思い込み博士と女性を殺し、自身も炎にまみれるところで終わる。
何処まで事実で何処からが妄想なのか?
- 上演団体 / 個人
- 若松美黄・津田郁子自由ダンス
- 演出 / 振付
- 若松美黄、津田郁子
- 会場
- 読売ホール
- 上演年
- 1984
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刻の花 (ときのはな)
写真家・八木咲との共同制作作品。
写真家とのライブセッションや、写真家自身プロジェクターを手に、空間に映像を投影したりなど、さまざまな仕掛けで舞台上に流れ続ける時間を「瞬間」に捉え直す。その行為は、まるで、過去と現在そして未来を少しずつずらしながら体験する時間旅行のようでもあり、観客はいつの間にか、自分自身の身体がカメラになったように、その空間をおもいおもいに切り取り始める。新しい「体験型」のダンス。
上演歴:中央線芸術祭2021(テルプシコール)・シアタートラム(2022)・New York Space CAVE, USA (2023)・the Headwaters theater, Portland USA (2023)
- 上演団体 / 個人
- YUKIO SUZUKI Projects
- 演出 / 振付
- 鈴木ユキオ
- 会場
- 北九州芸術劇場
- 上演年
- 2023
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時間の海
玉野黄市舞踏公演。
1964年からアスベスト館で土方巽に師事し、土方に「ガニ股のニジンスキー」と称された玉野黄市は、1972年に哈爾濱派を結成、1979年からサンフランシスコに拠点を移し、米国での舞踏の広がりに貢献した。アメリカ移住後も大駱駝艦公演への客演、作曲家・喜多郎氏の日本ツアーへの参加など、日本での公演も多い。「時間の海」は大阪で開催された単独公演である。米国での舞踏講習に参加していた若手も加えての作品となっている。- 上演団体 / 個人
- TORII HALL
- 演出 / 振付
- 玉野黄市
- 会場
- TORII HALL
- 上演年
- 1996
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TOOBOE (遠吠え)
TOOBOE(遠吠え)は、マーク・アテシュと共同制作した、カセキユウコのソロダンス公演である。この作品の出発点は、日本の作家、内田百閒(1889-1971)の同名の物語に基づいている。内田百閒は、日常から奇妙な出来事を非論理的に登場させ、物語を描くことが多い。彼の独特な考察の視野を通した意識的にシンプルなエピソードから、平凡な構造の裂け目を見つけることに成功している。異界への扉を通して、幻想の可能性へ、それは一方に不安を与え、他方に奇妙なユーモアを出現させる。カセキユウコは、この状況を不条理とユーモアとによって暴き出し、簡明に自己と肉体をこの世界に存在させる。1998年11月、ベルリン・loplopにて初演。

- 上演団体 / 個人
- カセキユウコ
- 演出 / 振付
- カセキユウコ
- 会場
- DOCK11(ベルリン)
- 上演年
- 2002
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渡欧直前(1969)とデュッセルドルフ(1979)での記録
石井の残した8ミリフィルムのリールより、1971年渡欧直前に茅ヶ崎で撮影されたと思われる映像と1979年デュッセルドルフのギャラリーと路上で撮影された映像を一つのデジタルファイルに編集している。石井は舞踏家として最も早く1971年に渡欧しイギリス、オランダ、ドイツ等で活発な活動を行った。
- 上演団体 / 個人
- 石井満隆
- 演出 / 振付
- 石井満隆
- 上演年
- 1969
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東北歌舞伎計画3:土方巽講演
土方巽による講演の音声記録。土方巽構成・演出による「東北歌舞伎計画」は、芦川羊子と東北歌舞伎研究会による踊りに、講演やスライド上映などを交え、<スタジオ200舞踏講座>として1985年3月、6月、9月、12月に計4回行われた。講演は、第1回に合田成男と大岡信、第2回に馬場あき子と宇野邦一、第3回に榎本了壱と土方巽、第4回に長尾一雄が登壇。土方は病気のために第4回への立ち合いが叶わず、翌年1月に死去した。

- 上演団体 / 個人
- スタジオ200
- 演出 / 振付
- 土方巽
- 会場
- スタジオ200
- 上演年
- 1985
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Tokyo DasSHOKU Girl (東京脱色ガール)
ゆみ・うみうまれのDasSHOKU舞踏キャバレエ・シリーズ最初の作品。シリーズのスローガンは「ショックと癒しがクロスする、クロスカルチャーキャバレエ」。日本文化のサブカルチャーや、一般に馴染みのない暗い世界に踏み込み、日本女性へのステレオタイプも含む、文化に対する固定観念や表面的なイメージを取り払い、脱色する。アナーキーで美しい舞踏に風刺的なキャバレエを組み合わせた新しいスタイル、舞踏キャバレエを確立した作品。メルボルン・フリンジフェスティバル参加。
メルボルン・フリンジフェスティバル賞、オーストラリア・グリーンアワード賞を受賞。
- 上演団体 / 個人
- ゆみうみうまれ
- 演出 / 振付
- ゆみうまうまれ
- 会場
- Czech House (チェック・ハウス)
- 上演年
- 1999
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TWO
田村哲郎と古川あんずが率いた「ダンスラブマシーン」出身の関美奈子と、カルロッタ池田、室伏鴻が率いた「アリアドーネの會」出身の吉岡由美子は、1988年にベルリンで結成された 「tatoeba THÉÂTRE DANCE GROTESQUE」で8年間一緒に公演活動をした。
二人の踊りの相違を生かして作品を創作していった経緯、体験や、toatoeba解散後のそれぞれの踊りの進展を、ハノーバーの劇場にしばしば二人を招待したドイツのベテラン演出家Wolfgang A. Piontekがデュエットとして創作した作品。ハノーバー市やベルリンの劇場では満員御礼の好評を博した。
- 上演団体 / 個人
- 吉岡由美子
- 演出 / 振付
- 関美奈子、吉岡由美子
- 会場
- EISFABRIK(ドイツ・ハノーバー)
- 上演年
- 2017
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Den Den Den
1991年にOguriが米国ロサンゼルスに移住して最初の独舞公演。当初、『無題』 での上演の予定だったが、運営側からタイトルをつけて欲しいと頼まれ、その場でデンデンデンと決まった。Oguriの記憶では、特に意味はない。
公演場所のLos Angeles Contemporary Exhibition (LACE)はLAの先鋭的な前衛芸術の表現の場だった。治安状態最悪なLAダウンタウン端に位置し、煉瓦造り建物が有刺鉄線で幾重にも覆われ、さながら要塞の構え。辺りには広い敷地にコンテナ倉庫がポツンと建ち、ときどき行き交うのはコンボイトラックとショッピングカートを押すホームレス。公演のある日にはパンクス等異形の老若男女ゲイが集うハードコアな場だった。現在ではHollywood Blvd.に移転して、その刺激的な運営は続いている。
音響に携わった作曲家ポール・チャベスとOguriは付き合いが継続いており、現在でも共演している。
- 上演団体 / 個人
- 小栗直之
- 演出 / 振付
- Oguri
- 会場
- LACE (Los Angeles Contemporary Exhibition)
- 上演年
- 1992