ダンス映像インデックス
2023-2025年度EPAD事業で収集した373点の映像のデータベースを公開しています。
作品一覧
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CANDIES girlish hardcore
初の海外ツアー作品。2006年1月、イギリスのカーディフでワールドプレミアを果たし、ロンドン、北米ポートランド、ニューヨークへとツアーを遂げ、2007年3月には、東京と大阪で凱旋公演をした。
本編は、ニューヨーク、ジャパンソサエティ上演の時の記録。当時の指輪ホテルは、女性パフォーマーのみで構成される作品群が多く、死生観、社会観、世界観のあり方を、女性の生活史を通して提示していた。ツアー先の観客からは、「Mean Girls!」や「Stunning!」と声をかけられ、斬新なビジュアルにも注目された。
- 上演団体 / 個人
- 指輪ホテル
- 演出 / 振付
- 羊屋白玉
- 会場
- ジャパン・ソサエティ(ニューヨーク)
- 上演年
- 2006
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Can’t Get Started
大駱駝艦の女舞踏手として70年代を共に過した田中陸奥子と古川あんずによる「紅絹(もみ)の会」発足記念公演。「紅絹」とは、 緋紅色に染めた極薄の平絹で、べにばなを揉んで染めることからその名がある。チラシには、アイラ・ガーシュインが作詞した「言い出しかねて(I can't get started)」の訳詞が掲載されている。

- 上演団体 / 個人
- 古川あんず
- 演出 / 振付
- 古川あんず、田中陸奥子
- 会場
- 三百人劇場
- 上演年
- 1985
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共振 カオスからの帰還
滑川五郎ダンスアートリサイタル。滑川五郎は、観客も舞台装置として組み込むなど、印象的な場づくりをした。このソロ公演では、観客は入場時に「てつびこ」(鉄響)と名付けられた数センチの鉄棒を渡され、舞台の中盤でそれを一斉に鳴らす。舞台床全体には鉄板が敷かれ、ノイズをあげて回る大きな電動コマや吊るされた銀色のバネや鉄板など、さまざまな舞台装置と滑川の身体との交感と共振が繰り広げられた。
チラシには次のようにある。「共振とは、この世に有る、すべての生命、物質の、カオスからの創造に至る道筋なのである…」
- 上演団体 / 個人
- 滑川五郎/ アウストロアーツアソシエーション
- 演出 / 振付
- 滑川五郎
- 会場
- 栃木県教育会館大ホール
- 上演年
- 2003
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今日の穴
2020年のパンデミック時に月灯りの移動劇場が発表した「ソーシャルディスタンス円形劇場」は30枚のドアに模したパネルに開けたれた穴から内部で行われるパフォーマンスを覗き見るという画期的な鑑賞方法によって、世界各国から注目を集めた。本作では、2名のダンサーと2名の演奏家による即興のパフォーマンスである。極限まで研ぎ澄まされた音と身体の饗宴。

- 上演団体 / 個人
- 月灯りの移動劇場
- 演出 / 振付
- 浅井信好、杉浦ゆら
- 会場
- リンナイ旧部品センター駐車場
- 上演年
- 2021
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恐怖の恋
2007年東京初演。舞踏家みずからの分身を流木を用いた木偶人形であらわすことで、自他、自己、その他の人間状況をさまざまな局面から追求する作品。何ら意思をもたないヒトガタが最終景には人間の規格を超えて、より進化した存在へとなり変わる。メキシコシティにおいても現地の人形作家との共同作業のもとに上演され話題になった。

- 上演団体 / 個人
- 工藤丈輝
- 演出 / 振付
- 工藤丈輝
- 会場
- 座・高円寺1
- 上演年
- 2017
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キリンプラザ”逢魔が時”(横尾忠則展)

- 上演団体 / 個人
- 白虎社
- 演出 / 振付
- 大須賀勇
- 会場
- キリンプラザ大阪
- 上演年
- 1991
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金粉踊り
西ドイツのインダストリアル・ノイズ音楽バンド、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンのライブを描いた映画『半分人間』(1986年公開、石井聰亙監督)のために撮影された映像。大須賀の手元に保管されていたのは16mmポジで、本編では使われていない。撮影は渋谷の雑居ビルから始まり、この映像の舞台となった荒川のそばの屠殺場の匂いのする場所で夜を徹して行われた。舞踏手は金粉を塗っているが、普段白塗りでする動きを踊っている。この動きで松明を持つのは珍しい。

- 上演団体 / 個人
- 白虎社
- 演出 / 振付
- 大須賀勇
- 会場
- 東京都内
- 上演年
- 1986
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銀河叛乱’91 −月に接吻したかっただけなのです−
1989年6月、伊丹アイ・ホールにて初演。障害者の劇団として旗揚げした態変がそれまでの作風を脱して派手な衣装やセリフを一切なくし、役者の体の動きだけで展開する新たな表現を生み出した作品。舞台では宮島一郎の墨書とレオタードがあらわにする障害者の動きを照明が追い、紙や布といった無機物、そして光と影とのダイナミックなセッションが繰り広げられる。テーマは自らの心の解放と宇宙との一体化。

- 上演団体 / 個人
- 劇団態変
- 演出 / 振付
- 金満里
- 会場
- 北沢タウンホール
- 上演年
- 1991
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空(Kuu)
ジャパン・ソサエティ設立100周年記念事業「Kazuo Ohno 101 大野一雄101歳記念:舞踏パレードの3週間」参加作品。
大野慶人のソロ作品「空」(くう)初演。ジャパン・ソサエティ設立100周年を記念した公演で、「大野一雄の101歳記念:3週間の舞踏パレード」という企画の一環。大野慶人が舞踏の特徴としてあげた「背中」を見せて立つ場面から始まり、土方巽が1985年に大野慶人を振付けた小品などを踊る。大野慶人の弟子でもある映像作家・舞踏家の田中誠司による映像作品「憧れ」(2007)が挿入された後のラストシーンでは、大野一雄を模した指人形と踊る。公演のあった日は大野一雄の101歳の誕生日だった。
- 上演団体 / 個人
- 大野一雄舞踏研究所
- 演出 / 振付
- 大野慶人
- 会場
- ジャパン・ソサエティ
- 上演年
- 2007
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泉閣士ダンスオペラ 空中庭園
空中に庭園を築こうという中世人の夢想は贅をこらすことによって半ば実現したといわれています。
空中庭園にしつらえた五つの部屋には、五つの幻想(ゆめ)が置かれており、泉閣士は、次々にその扉を開き、皆様を幻想の部屋に誘います。

- 上演団体 / 個人
- 石井みどり・折田克子舞踊研究所
- 演出 / 振付
- 泉閣士
- 会場
- 草月ホール
- 上演年
- 1985
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孔雀船
五條《妹の力》シリーズ第3弾。
舞踏カンパニー倚羅座は、芸能の源流にみられる魂振り(命の活性化)の力を現代のアヴァンギャルドな舞踏に蘇らせることをめざし、白虎社出身の今貂子により2000年に結成、京都を拠点に活動を続ける。2007年から2016年までは、旧花街に残る歌舞練場での毎年の公演に取り組んだ。「孔雀船」は魔を破る孔雀明王をモチーフに第3作目として制作。和の伝統的劇場、長唄の生演奏での公演は毎回多くの観客で賑わった。
- 上演団体 / 個人
- 舞踏カンパニー綺羅座
- 演出 / 振付
- 今貂子
- 会場
- 五條楽園歌舞練場
- 上演年
- 2010
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KUDAN (件)
内田百間の同名の作品「件」より、予言をする神話的存在、件(頭人牛体)をカセキユウコが体現する。生まれて3日で死ぬという運命、なおかつ人間であったときの記憶と感情を反芻する。予言を期待した人間たちに追われ、囲まれ、待たれる。空気は期待と切望に濃厚になり、いつか観客を窒息させる。恐怖は予言を知らない件から観客へと移行し逃避する。件は又一人佇む。恐怖の構造、人間の欲望、愚かさを簡潔な動きと演出で、時にグロテスク、時に滑稽に表現する。観客は期待し期待され、見ながらにして見られる。誰が次の件になるのか。恐怖は体を揺さぶり突き抜ける。1998年9月、ベルリン・loplopにて初演。

- 上演団体 / 個人
- カセキユウコ
- 演出 / 振付
- カセキユウコ
- 会場
- DOCK11(ベルリン)
- 上演年
- 2002
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Quiet House
BACC Performative Art Festival #8 (タイ・バンコク)/ Project “Bombie Protocol”(ラオス・ビエンチャン)参加作品。
瓦礫が散乱する部屋。瓦礫に埋もれ、微動だにしない人々。時間が巻き戻るように、肉体を取り戻す。
命を小石のように扱う人々。奪い合い。諦め。繰り返す歴史。時間を行き来して物語は進行する。
そして、私は私の体を弔う儀式を行う。
- 上演団体 / 個人
- 川本裕子(東雲舞踏)
- 演出 / 振付
- 川本 裕子、Teerawat ‘Ka-ge’ Mulvilai
- 会場
- シアターX
- 上演年
- 2019
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Grain(穀物)
ニューヨーク州北部にあるキャッツキル山地に住んでいた時に制作した作品で、1983年1月28日にカンポ・カルチュラル・センターにて初演され、1984年、ニューヨークのダンス・シアター・ワークショップ冬季シーズンで再演された。1984年の再演時にはNIGHT TIDEと共に上演、初めてのベッシー賞(ニューヨーク・ダンス&パフォーマンス賞)を受賞した。

- 上演団体 / 個人
- Eiko & Koma
- 演出 / 振付
- Eiko & Koma
- 会場
- ダンス・シアター・ワークショップ (NY)
- 上演年
- 1984
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形而情學其ノ五 野花の露
高井富子舞踏公演・形而情學其ノ五。大野一雄、土方巽に師事した舞踏家、高井富子(1931-2011)の「形而情學」シリーズは、1967年に土方の演出で始まる。高井は1986年に「其ノ二」を発表、以来、このシリーズを踊り続けた。「其ノ五」にあたる「野花の露」は、フランクフルト、パリでも上演されている。婚約者、妊婦、自らの過去に思いを馳せる老婆等の人物像が現れる。
「野にあるごとく いかようにして 寒暖する身を消し去るのだろうか 野花になれるのだろうか」- 上演団体 / 個人
- スタジオ200
- 演出 / 振付
- 高井富子
- 会場
- スタジオ200
- 上演年
- 1990
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献花 <プラハ城公演>
プラハ市<世界民族音楽祭“Respect”>オープニングセレモニー特別招待公演。
「献花」は、とりふね舞踏舎旗揚げ公演で1992年に初演され、アヴィニョン演劇祭やニューヨーク、京都上賀茂神社など、国内外で上演を重ねている作品。子を置いて自死した友人の作家・鈴木いづみをモデルに、三上賀代が修士論文で明らかにした「土方舞踏譜」を使って振付・構成されている。例えば前半の「子を抱く幽霊の通過」の舞踏譜は「子を抱く幽霊の通過―流れる首―子を抱く-月光―シーツ-天井の糸―オーイ」。後半の景は「愛の日々」。
- 上演団体 / 個人
- とりふね舞踏舎
- 演出 / 振付
- 三上宥起夫
- 会場
- プラハ城城内ホール〈スパニッシュホール〉
- 上演年
- 1999
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乾坤譚
1960年の土方巽の初リサイタルの舞台美術を委嘱された画家の水谷勇夫は、土方巽の期待に創意工夫をもって応えて以来、土方の信頼を厚くし、二人は刎頸の友ともいうべき交流があった。瀬戸に居住し、画家、窯造作家として活躍していた水谷が、瀬戸の有形文化財の登り窯を舞台に「天地創造」をイメージして構想した舞踏作品を、土方巽の弟子であったサンフランシスコ在住の舞踏家玉野黄市が踊った。その4年前に逝去した土方巽を追悼する作品でもあった。

- 上演団体 / 個人
- アスベスト館
- 演出 / 振付
- 元藤燁子
- 会場
- 瀬戸本業窯
- 上演年
- 1990
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絢爛 -『Y』へ
絢爛・KENRAN(即興)。フェスティバル・ダンス・ディレクト#5参加作品。
この作品は、岩名雅記が居を構えるフランス・ノルマンディーにあるスタジオLa Maison du Butoh Blanc(白踏館)を舞台に、1998年から岩名によって始められ、毎年開催されたフェスティバル“Festival des Arts Danse Directe (’直接的ダンス’)“ にて上演された。岩名の最初の妻が治癒の見込みのない難病を苦に自死したばかりの時で、そのため「Y」へ捧げられている。

- 上演団体 / 個人
- 岩名雅記
- 演出 / 振付
- 岩名雅記
- 会場
- 白踏館 ラ・ペロティエール(フランス)
- 上演年
- 2002
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K FRAGMENTS 1989
劇団モレキュラーシアターの87年「f/Fパラサイト」海外ツアーの成功に次ぐ、カフカシリーズ。カフカの生誕地プラハで開催されたカフカ国際演劇祭89にて招聘上演した。この年、チェコ民主化により劇作家のヴァツラフ・ハヴェルが大統領に就任、発禁だったカフカが解禁された記念すべきイベントだった。
カフカの『城/巣穴』を原作に、1幕「土地測量師」(act1 GEODESISTS )、2幕は「城」 に登場する二人の女性「フェリーダとアマリア」(act2 FRIEDA/AMALIA)、そして3幕に「視座」(act3 PARALLAX )と3つの角度から、カフカの世界が呼び起こす断絶や権力、関係の寄生性等を独自の視点で視覚的演劇的に抽出し、カフカ文学への新たな入口を提示した。

- 上演団体 / 個人
- モレキュラーシアター
- 演出 / 振付
- 豊島重之
- 会場
- Junior Club Theatre(プラハ)
- 上演年
- 1989
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鯢骨の森ーラジオのようにー
1980年に京都を拠点に創業された白虎社は、同年5月の旗揚げ公演『秘鳴の森』(立命館大学)を皮切りに81年にかけて関西圏の大学の学園祭を巡演した。本映像は80年10月、同志社大学での『鯢骨の森』を収める。上半身裸で輿を運ぶ役を担っているのは、学園祭実行委員会や学園祭スタッフの学生達。枕を頭につけて背中を向けて踊る男性群舞「背中の踊り」や女性の群舞「箒の踊り」など、後の複数の作品に取り入れられる要素が多く見られる。
元は8mmフィルムの記録。途中から最後まで音の劣化がある。蛭田早苗のソロ部分の音はホーミーが使われていた。
- 演出 / 振付
- 大須賀勇
- 会場
- 同志社学生会館ホール
- 上演年
- 1980