火の神の懐にて

Rosaゆき

映像資料

画像・映像データの著作権は各著作物の著作者に帰属します。無断で複製・転載することはできません。

火の神の懐にて
DAN映像資料番号
V00137
収録⽇
1993年10月

作品概要

この頃のわたしは、母性や女性を排除して、出来るだけ何物でもない踊りに打ち込もうとしていた過去から、子供を授かった體の丸ごとをひっくるめて舞台にしてしまえ!という、ありのままをどう作品に昇華するかに踠いていた。

 舞踏と名乗ったある公演を初めて見た時、踊り手の白塗りの粉が照明に乾き、灯りの中を上に上に登っていく様は、街路樹にへばりつく毒蛾の粉が舞い上がるような、からだに悪そうな、でもマットで静かに惹かれる旋律があった。
 その植物のアクのような突っ立つものは、今は無き流行通信の画像のようで、動かずとも、肉體そのものをオブジェにすることができるのだと感じた。
 それが妊娠後期の肉割れし妊娠線が露わに浮き出るな期間限定のグロテクスな、今しかない女にしかない體そのものを、舞台に乗せようとした切羽詰まった叫びだった。
 美しく研ぎ澄まされた物を選び取って乗せるから、それそのものの生きている不細工さえそのまま乗せるに転換していく一歩だった。(Rosaゆき)

基本情報

作品名
火の神の懐にて
上演団体 / 個人
TORII HALL
演出 / 振付
作:Rosaゆき
会場
TORII HALL
上演期間
1993年10月
出演者/スタッフ
出演:桑原敏郎、竹ち代毬也、ケン五月、三日月ミカ、のばら、井上幸代、Rosaゆき
音楽:嶌村カズヲ(アコーディオン生演奏)、伊藤求
衣装:古川妙子、鳥澤ブルース・リー
分野
コンテンポラリー

関連画像

画像・映像データの著作権は各著作物の著作者に帰属します。無断で複製・転載することはできません。

関連資料ページ

検索画面に戻る