ダンス映像インデックス
2023年度EPAD事業で収集した200点の映像のデータベースを公開しています。
作品一覧
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ひばりと寝ジャカ(ヨコハマ編)ー 男は寝床、女はおしゃれ
伊藤若冲生誕三百年/美空ひばり追悼公演。
天に向かってピッピッピッと真っ直ぐに飛び上がる、あのひばりと頬杖をついて横にぐたっとして微笑んでいる寝ジャカとが、十字架のようにクロスして登場する。(中略)世界を測る測定器としての肉体の視点がテーマである(チラシより)
1983年の初演以来、1985年の欧州ツアーでも熱狂的に迎えられた「ひばりと寝ジャカ」のヨコハマ・ニューバージョン。10月6日-7日には横浜(ヨコハマアートウェーブ'89参加)で、10日には大阪で上演された。- 上演団体 / 個人
- 白虎社
- 演出 / 振付
- 大須賀勇
- 会場
- 京都会館第2ホール
- 上演年
- 1989
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100光年の孤独 [100 Light Years of Solitude]
ガルシア マルケスの「100年の孤独」にインスピレーションを受けて創作された作品。
また、少女時代、尾っぽのある人類が発見されたという記事を読んで膨らませた夢想とも重なり合っている。
この有尾族最後の一人が100光年彼方の惑星に生まれていたらどうなるだろう。
生まれた時から一人の人間は孤独を感じるのだろうか。
孤独とはネガティブなものではなく、ユニークな唯一であることを引き受け、
共同体を超えた宇宙とつながることで、充実した命を満喫できるのではないか。
ちなみに、「100年の孤独」 の最終章に生まれる赤ん坊には尾っぽが生えていた。
初演は、2006年10月、ポルトガル Porto市にて(Special Thanks to Paulina Almeida, Armazem22 in Porto for the residency)。
映像収録は、2017年メキシコ市にて。- 上演団体 / 個人
- 吉岡由美子
- 演出 / 振付
- 吉岡由美子
- 会場
- Teatro de la Danza
- 上演年
- 2017
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昼の月、夜の月、朝の月
折田克子ダンスリサイタル。生きながら死んでいる少女は無数に散りばめられたパラソルに紛れ乱舞する…… パラソルは、いつしか真紅の曼珠沙華になりカラカラと風になく風車に…… 十一面観音にみとられ、少女は湖底に横たわり、虚空には夜の月がのぼる。──月をめぐり、くりひろげられる少女と青年の混沌への道行き。形体(フォルム)と混沌(カオス)の本質的な出会いをめざす折田克子のダイナミックな豊穣の世界。
1980年代の折田は、台本・今野裕一、美術・前田哲彦、照明・沢田祐二等々をブレインに迎え、作品を展開した。- 上演団体 / 個人
- 石井みどり・折田克子舞踊研究所
- 演出 / 振付
- 折田克子
- 会場
- 赤坂草月ホール
- 上演年
- 1980
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微熱な日々
テルプシコール企画舞踏新人シリーズ第28弾参加作品。
第35回舞踊批評家協会賞 新人賞。
まるで穴の中でぐるぐると
まわりつづけているかのような
あれやこれやの堂々めぐり。
そこから飛び立つ白い鳥。
穴をうめようとすることよりも
穴のまんまでいいんじゃないか。
ただしその穴の優しい暗さに
溺れてしまうこと勿れ。
そんな微熱に毒薬を。- 上演団体 / 個人
- テルプシコール
- 演出 / 振付
- 大倉摩矢子
- 会場
- テルプシコール
- 上演年
- 2003
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白虎社「11PM」ゲスト出演映像集
「11PM(いれぶんぴーえむ)」は日本テレビ系列で放映されたお色気から社会問題までを取り上げる伝説の深夜番組。本映像は、1985年(当時は番組が23時20分始まりで「11PM+20」と呼ばれた)、86年、88年の同番組に白虎社がゲスト出演した回を集めている。85年は「肉体は芸術です!? 脱いでじっくり考えよう!! ハダカ哲学バラエティー」、86年は「ハダカの芸術大集合!」と題され、大須賀勇へのインタビューや白虎社のパフォーマンス、海外ツアーの様子や公演告知などが収録されている。
- 上演団体 / 個人
- 白虎社
- 上演年
- 1985
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白虎社イスラエル・ヨーロッパツアードキュメント
1985年6・7月、白虎社は五大陸巡り世界舞踏キャラバン隊第一弾として2tの荷物と共に2ヶ月のイスラエル・ヨーロッパツアーに出た。イスラエル、西ドイツ、スイス、イタリア、ベルギー、フランスと周り、「ひばりと寝ジャカ」を27回上演、約20,000人の観客を動員した。本映像はそのツアー記録。公演映像の一部の他、リハーサルや楽屋の風景、各地の街に繰り出して計36カ所で行った路上デモンストレーションの様子なども収められている。
ツアー行程:イスラエル・エルサレム(6/5-18)→西ドイツ・ベルリン(6/19-30)→スイス・チューリッヒ(7/1-7)→イタリア・スポレト(7/8-13)→ローマ(7/14)→ベルギー・アントワープ(7/15-20)→フランス・ツーロン(7/21-28)- 上演団体 / 個人
- 白虎社
- 演出 / 振付
- 大須賀勇
- 会場
- ナショナルシアター(イスラエル・フェスティバル) / シアター・マニュファクチャー(ベルリン・フェスティバル・ホリゾント) / ザーカスゼルト(チューリッヒ・シアター・スペクタクル ) / テアトロ・ヌオヴォ(スポレート・フェスティバル ) / テアトロ・アルヘンチーナ(テアトロ・ド・ローマ) / デ・シンゲル <アントワープ> / シャトーバロン屋内劇場(シャトーバロン・フェスティバル)<ツーロン近郊>
- 上演年
- 1985
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白虎社 DANCE PERFORMANCE 1980-81
1980年に設立した白虎社の設立直後から81年までの関西一円大学祭ツアーより。「秘鳴の森」(1980年、立命館大学)、「鯨骨の森」(1980年、同志社大学)、「少年少女のくす玉」(1981年、関西学院大学・京都市立芸術大学)の公演映像を含む。
1980/5/10(Sat)~1980/5/10(Sat)立命館大学 以学館第1ホール(京都府)
1980/10/31(Fri)~1980/10/31(Fri)同志社学生会館ホール(京都府)
1981/11/2(Mon)~1981/11/2(Mon)関西学院大学学生会館ホール(兵庫県)
1981/11/22(Sun)~1981/11/22(Sun)京都市立芸術大学 野外ホール(京都府)- 上演団体 / 個人
- 白虎社
- 演出 / 振付
- 大須賀勇
- 会場
- 立命館大学 以学館第1ホールほか
- 上演年
- 1980
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白虎社 DANCE PERFORMANCE 1982
1982年、Saint Live Sparkingと題し、白虎社が関西一円で行ったライブハウスツアー<連続犠肢体行脚>の編集映像。公演タイトルは『「サイレント独楽」-月より速く-』『「草の上の昼寝」-水から油へ-』『「ゾンネンシュターンの夏」-からっぽの世界-』。映像は一部分を収録。
白虎社'82連続犠肢体行脚No.1「サイレント独楽」-月より速く-:
4月16日 磔磔(京都府)
4月22、23日 チキンジョージ(兵庫県)
4月25日 BOOP A DOOP(大阪府)
白虎社'82連続犠肢体行脚No.2「草の上の昼寝」-水から油へ-:
5月22日 横内の花子マンドリン工房(岐阜県)
5月25日 Pin-Spot(和歌山県)
5月27日 サーカス&サーカス(京都府)
5月28日 バナナホール(大阪府)
白虎社'82連続犠肢体行脚最終ラウンド「ゾンネンシュターンの夏」-からっぽの世界-:
6月25日 ZA-SCÉNE(京都府)
6月27日 ざ・夢座(大阪府)
6月30日 太陽演舞場(兵庫県)- 上演団体 / 個人
- 白虎社
- 演出 / 振付
- 大須賀勇
- 会場
- 主に関西圏のライブハウス
- 上演年
- 1982
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白虎社 TV・映画・コンサート出演映像集
白虎社は公演以外でも「出前芸術体」として、「からだ」と「芸術」を出前、一般家庭のパーティからコンサートやCM出演まで幅広く出没した。本映像には以下の白虎社出演部分が収められている。
・石井聰亙監督「アインシュテルツェンテ・ノイバウテン 半分人間」(1986)
・布袋寅泰ソロ・コンサート「GUITARHYTHM」より”WIND BLOWS INSIDE OF EYES”(1988)
・TBSテレビ「ザ・ベストテン」から荻野目洋子「六本木純情派」(1988)
・映画「ワンルーム・ストーリー」より戸川純監督「いかしたベイビー」(1991)- 上演団体 / 個人
- 白虎社
- 上演年
- 1986
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ピエタ’97
由良部正美舞踏公演。第3回OSAKA DANCE EXPERIENCE(前期)に参加。
「去年に引きつづき""ピエタ""をダンスエクペリエンスで踊るわけですが、ピエタというイマージュは、もう十数年私の中で生きつづけ、なおその謎を深めながら変容しつつ、私を招きながら私が踊る動機にすらなっているのです。""ボクハ アナタガ ケッシテフリムカナイコトヲシッテイル。シカシ ボクガ シ ヲ ムカエルトキ ボクヲ ダクノガ アナタデアルコトモシッテイル。"" 腐爛していく記憶の中になお消すことのできないものがあります。消えなんとする瞬間に光り輝くなにものか、夢の底の底で飛散する鏡。そこから八方に渦巻き翔び立つ龍影。」- 上演団体 / 個人
- TORII HALL
- 演出 / 振付
- 由良部正美
- 会場
- TORII HALL
- 上演年
- 1997
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Pikka Don
ニューヨークの「The Kitchen」で発表されたソロ作品をビデオカメラ用にデザインしたパフォーマンス。
- 上演団体 / 個人
- 中馬芳子
- 演出 / 振付
- 中馬芳子
- 上演年
- 1982
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ピクニックから/ Solo&Soul
第4回OSAKA DANCE EXPERIENCE・DANCE BATTLE ~ダンス以前・ダンス以後~参加作品。
山崎広太「ピクニックから」:
都会の地下道で繰り広げられる、男の子たちの匿名的な饗宴。やがて、一人去り、二人去ってゆき、最後に取り残された男が、""見えない誰かのために踊る""つかのまのダンス。97年7月、東京:青山スパイラルにて発表した『ピクニック』から、山崎のソロを展開させ、同年8月、アメリカのベイツ・ダンスフェスティバルやロサンゼルスで、好評をえたものです。
森美香代「Solo&Soul」:
様々な想いとイメージがからだの中で絡み合い、交錯する。そしてそれらはからだを通して一つの具体的なかたちとして自分の外に生まれ出る。そのとき発生する感情からのエネルギーとからだ自身の思考とのずれに揺り動かされた全体的思考は、もはや私の意識の支配を離れて思いがけないところへと膨らんでゆく。私は、この私の意図したこととは無関係に立ち現れるものに、こころの四股をひらいて出会いたい。- 上演団体 / 個人
- TORII HALL
- 演出 / 振付
- 山崎広太 / 森美香代
- 会場
- TORII HALL
- 上演年
- 1998
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Five Car Pile-Up
1983年にニューヨークのセントマークス教会で100名のパフォーマーによって公演された作品を元に、よりそのパフォーマンスを凝縮、様々なアングルやスローモーション、モンタージュ、サウンドスケープなどを駆使し、私たちが目にする空間をはるかに超えた空間を包み込む新しい映像的コレオグラフィーを創り出した。
- 上演団体 / 個人
- 中馬芳子
- 演出 / 振付
- 中馬芳子
- 上演年
- 1983
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Verwandlungsamt
古川あんずは1991年にベルリンに移住し、1996年までブラウンシュヴァイク教育美術大学のパフォーミングアーツ学部で教鞭をとっていた。本作は、カフカの『変身』をベースに古川が学生達と創作した作品のダイジェスト版。タイトルの「Verwandlungsamt」は、『変身』の原題でもある「Die Verwandlung」と、事務局や管理局、役所などを表わす「Amt」から成る造語。
- 上演団体 / 個人
- 古川あんず
- 演出 / 振付
- 古川あんず
- 会場
- ブラウンシュヴァイク教育美術大学
- 上演年
- 1993
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Fluid hug-hug旗揚げ公演: Fish for Ellen ; Night on the grass ; What’s wrong
山崎広太が率いるFluid hug-hug Co.の旗揚げ公演。1996年~2002年までの山崎振付・演出・構成による3作品を新たなダンサーで一挙上演。
- 上演団体 / 個人
- 魁文舎
- 演出 / 振付
- 山崎広太
- 会場
- スフィアメックス
- 上演年
- 2002
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フィリピンマニラ「アジア演劇祭」ドキュメント
第2回アジア演劇祭・会議参加作品。
1982年ソウルから始まった「アジア演劇祭」の第二回の開催地はマニラ。映像では、開会式やパレードの他、インドのオリッシー舞踊、インドネシアのTheatre SAE DKI、台湾Lan-Ling Theatre Workshop、韓国Dae Ha Dramatic Troupe、フィリピンからの参加団体による作品を紹介する。日本からはYokohama Performance Group、さらに白虎社の2時間から3時間にわたる「鯨骨の森」公演があった。マニラ郊外のモンテンルパ刑務所での白虎社パフォーマンスの様子も収録。- 上演団体 / 個人
- 白虎社
- 演出 / 振付
- 大須賀勇
- 会場
- カルチュラルセンター(マニラ)、モンテンルパ刑務所(マニラ郊外)など
- 上演年
- 1983
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Vier Tänze [4つの踊り:古川あんず、芸術アカデミーで踊る]
1986年ベルリンで開催されたヨーロッパ初の舞踏フェスティバル「肉体の叛乱」に参加した古川あんずが、ベルリン芸術アカデミーの庭で踊る。最初にミリアム・ゴルトシュミットによってドイツ語で朗読されるテキストは、土方巽による1985年の講演『衰弱体の採集』からの抜粋。池の中から始まる踊りには「MARY CAKEWALK 」「 FOR A.X. 」「 Last Tango in Berlin」と名がつけられている。
ドイツ語タイトル:4 Tänze in der Akademie der Künste Berlin von Anzu Furukawa- 上演団体 / 個人
- 古川あんず
- 演出 / 振付
- 古川あんず
- 会場
- ベルリン芸術アカデミー
- 上演年
- 1986
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フェスタ・ド・インテリオール (いなかのお祭り)
ブラジルで6月に全国各地で行われる伝統のお祭り(収穫祭)からインスパイアされた作品。若者からダンスのレッスンには普段はかかわっていない年配まで参加しており、どこで上演してもブラジル人に親しまれる作品。
1991年初演。ユバ・バレエ団第二回日本公演のために創作された。他に、弓場農場、ブラジル全土で上演されている。
映像は2011年収録。- 上演団体 / 個人
- ユババレエ団
- 演出 / 振付
- 小原明子
- 会場
- 弓場劇場(ブラジル)
- 上演年
- 2011
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FUKUSHIMA MON AMOUR
遠藤は1970年代に渡欧し、マックス・ラインハルトセミナーに学び、以来長年ドイツと日本の二拠点で活動している。本作は東北大震災直後の日本に寄せる思いを作品化した。自然災害としての地震、人災としての原発事故、そして人々の悲しみと再生への希望が語られる。
2012年10月、ハノーファーのTheaterwerkstattで初演。- 上演団体 / 個人
- 遠藤公義(舞踏センターMAMU)
- 演出 / 振付
- 遠藤公義
- 会場
- Columbia College Chicago
- 上演年
- 2016
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福島を映す
尾竹永子ソロプロジェクト「A Body in Places」。Tokyo Real Underground(Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13)参加作品。
2014年から、尾竹永子は歴史家・写真家のウィリアム・ジョンストンとともに福島を訪れ、各地で無観客パフォーマンスと撮影を行なった。本作は、5回の旅で撮影された写真をまとめた約60分のビデオ映像を劇場の壁面に映し出しながら、尾竹がパフォーマンスを行なったプログラムを25分に編集したダイジェスト。彼女の身体を通して、震災後の福島の現在、歴史と環境という大きな問題が私たちの前に立ち現れる。
映像配信作品。上演期間は初回配信日から配信終了日、会場は作品収録場所を示す。
「Tokyo Real Underground」の会期(2021年4月1日~8月15日)中、初回配信日から会期終了まで視聴できた。
映写されている映像:『福島に行く』(写真 ウィリアム・ジョンストン / 編集 尾竹永子 / 音楽 デイヴィッド・ハリントン ークロノス・クァルテット)- 上演団体 / 個人
- 特定非営利活動法人ダンスアーカイヴ構想
- 演出 / 振付
- 尾竹永子
- 会場
- 東京芸術劇場 シアターイースト
- 上演年
- 2021